行政書士試験の過去問とその勉強法

とっぱ先生:今回は第一回目ということで、基本中の基本である行政書士試験の過去問とその勉強法について話し合ってみましょう。まず皆さんは行政書士試験の過去問を何割くらい解けることを目標とされていますか。

行政書士受験生ノディ:私は6〜7割を目標にしています。行政書士試験ではそれくらいとれればよいのですから。

行政書士受験生モリィ:ほとんど全ての行政書士試験の過去問題を解けるようがんばっています。大変ですけど。

とっぱ先生:モリィさんはよく頑張っていますね。たしかに行政書士試験ではノディさんの言うとおり6割解ければよいのですが、最近の行政書士試験の難化傾向を考えると、行政書士試験の過去問が6〜7割しか解けないのでは行政書士試験合格は難しいですね。運が良くてたまたまたくさん当たれば別ですけど(笑)。難易度が上昇して、過去問には出ていない問題も最近の行政書士試験では多く出題されるので、そのことを考えると過去に出た問題は確実にとれるようにしておきたいですね。
 そしてまた、単に問題単位で正解できただけではなく、一つ一つの選択肢についてどういう場合の話なのかを正確に理解をし、理由をつけて正誤を判断できる必要がありますね。

行政書士受験生ノディ:ガ〜ン。ちょっとショックです。でも行政書士試験まで残された期間で何とかがんばります。でも、一般知識等と法令とでは扱いも違ってくるのではないですか。

とっぱ先生:う〜ん、なかなかよい質問ですね。おっしゃるとおりです。法令については過去問が結構網羅的に出題されていますので、過去問は9割以上とれるようにするべきです。それに対して、一般知識等については、一度出たものは出題されにくいところがあるので法令ほど神経質になる必要はないでしょう。たとえば、時事問題などはあまり気にする必要はないですね。10年ぐらい前の「今年の日米首脳会談について」みたいなヤツは、今さら覚えても、もう出ないでしょうからね(笑)。ですから個人情報保護・情報セキュリティ関連など、今後も出そうな問題を中心に見直しておけばよいでしょう。

行政書士受験生モリィ:でもそうすると一般知識等については解く過去問題の数がかなり少なくなりますね。

行政書士受験生ノディ:やったー。ラッキー。じゃあ一般知識等については過去問はあまり気にしなくてもよいのですね。

とっぱ先生:たしかに問題数が少ない割に出題範囲が広く、傾向も変化しやすいので、今後の行政書士試験で同じ問題が出る可能性は基本的に低いです。でも、一般知識等についてもやっぱり過去問は繰り返し見ておいて欲しいですね。というのは、行政書士試験がどのような分野についてどの程度出題されているかについて分析する材料としては、過去問が最高のものだからです。だから、一般知識等の過去問についてはただ解くのではなく、難易度の変化を分析し、今後の行政書士試験で、「どこが、どの程度の深さで出題されるか」を予想しながら、解いて欲しいですね。

行政書士受験生ノディ:あ゛ー。私そういうの苦手なんですよねー。一般知識等についてもっと手軽にこれだけ覚えればっていうのないかなー。

とっぱ先生:それがなかなかないのですね。あえて言えば、行政書士試験の過去問と公務員試験用のテキストの簡単なものを組み合わせるというやり方でしょうか。ただ、これだと難易度が違ったり、行政書士の傾向と異なるところに重点が置かれていたりと、それはそれで大変ですね。そこで、行政書士試験突破塾では、行政改革や個人情報保護関連などの頻出分野や、政経・社会などの行政書士試験受験生がまとめにくい分野について通信講座を販売しているわけです。

行政書士受験生ノディ:さりげなく宣伝しちゃってー(笑)。

行政書士受験生モリィ:ところで、行政書士試験の法令の過去問の勉強法は具体的にどうすればよいのですか。

とっぱ先生:最初はテキストを隣に置いて、一つ一つの選択肢がどういうことなのか理解しながら、進んでいきましょう。すごく時間がかかるかもしれませんが、これをやらないとすぐに伸び悩みます。そしてその後も、単に○×をつけられるかどうかではなく、必ず理由を付けて○×をつけられるようにしましょう。

行政書士受験生ノディ:あ゛ー。めんどくさい。最悪(笑)。そんなややこしいこと言う前に全部覚えてしまえばいいじゃないですか。

とっぱ先生:それだとほぼ確実に伸び悩んでしまいます。ちょっとひねられると対応できなくなりますから。そして近時の行政書士試験は目先を変えたり、問い方を変えたりと、単に覚えているだけの人を落とすために様々な工夫がなされています。現にノディさんも憲法くらいまではそれで対処できていたようですが、民法や行政法については伸び悩んでいるのではないですか。

行政書士受験生ノディ:どきっ。あーあ。やっぱり地道にがんばらないといけないのか。

とっぱ先生:結局それが行政書士試験合格の近道なのですが、法的知識のない皆さんがそうした勉強をひとりでやるのは困難です。また、最近の行政書士試験では、法令についても、過去問を完全にマスターすれば合格レベルに達するかと言えば、決してそうではなくなってきているのですね。過去には出題されていないけれども、今後出題されそうな分野まで押さえておかないと、最近の行政書士試験は合格が難しくなっています。そこで行政書士試験突破塾の通信講座では、部分的に司法試験等の勉強法も採り入れるなど、独学では難しい対策までしっかりお手伝いするというわけです。

行政書士受験生モリィ:最後はうまく締めましたね(笑)。

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