行政書士試験の直前期の過ごし方と勉強法

とっぱ先生:今回は行政書士試験の直前1ヶ月の過ごし方や勉強法について話し合ってみましょう。

行政書士受験生ノディ:行政書士試験まであと1ヶ月だと思うと気が狂いそうです。あ〜〜!!あせってあせって、もうどうすればいいんですか?(笑)

とっぱ先生:それは困りましたね。焦っていては精神的にも肉体的にもきついですから。ただそれは行政書士試験を目指す人はみんな同じですから、焦る気持ちをどれだけ抑えて直前期に冷静に勉強できるかどうかが行政書士試験の合否を分けるんだと思いますよ。

行政書士受験生ノディ:そんなこと言ったって、もうどうしようもないんです。あせってあせって。

とっぱ先生:そういうときは、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着けた上で、とにかく一日何時間とか時間を決めてしっかり勉強していきましょう。あと何をどれだけやるのか、自分なりに決めて毎日規則正しく勉強すれば、精神的にも少しずつ落ち着いてくると思いますよ。結局自分に自信が持てないから焦るわけですから、納得いくまで試験勉強を続けることが重要ですね。

行政書士受験生モリィ:趣味でもやって気分転換してはどうですか?

行政書士受験生ノディ:う〜〜ん。そうですね。とりあえず気分転換して、そのあとがんばって勉強してみます。

行政書士受験生モリィ:ところで、これから行政書士試験までの直前1ヶ月間、何に気を付けたらよいでしょうか。

とっぱ先生:やはりバランスをとるということでしょうね。精神的な面のバランスを保つことはもちろん、行政書士試験の試験科目間のバランスにも気を付けましょう。できることなら、法令の択一式・法令の記述式・一般知識等をクルクル回すのが理想ですね。

行政書士受験生ノディ:でも、どうしても苦手科目が気になって、なかなか試験科目を全体的に回せないんですけど。

とっぱ先生:そうですねー。たしかに重点を置きたい科目はあると思うのですが、それと並行してもう一度行政書士試験の全科目の見直しをしておく必要があるでしょう。怖いのは、もっと直前になって今まで得点できていた部分を忘れてしまったことに気付くケースです。それだけは避けましょう。

行政書士受験生モリィ:より具体的に、行政書士試験に向けた直前期のスケジュールはどうすればよいのでしょう。

とっぱ先生:モリィさんは予備校の行政書士試験向け模試を受けていましたね。とりあえずはその準備と復習を軸にスケジュールを組むことになりますが、ただ大事なことは、通信講座のテキストと講義の復習もおろそかにしてはいけないということですね。通信講座の復習の時間もきちんと確保して欲しいですから、模試の復習はできるだけ素早くやる必要があります。「あとで見直そう」とか、「もう一度やるかもしれない」と思って後生大事にとっておいても、たぶん見直す時間はとれないでしょう(笑)。ですから終わった後2〜3日以内にきっちり復習して、知らなかったものやケアレスミスなどはテキストに書き込んでおきましょう。そして、模試の問題と解説はもう捨ててもいいと思えるぐらいにまで復習できれば上出来です。

行政書士受験生ノディ:選択肢の一つや二つならテキストに書き込みできるんですが、まるまる一問全然知らない問題もあるんですけど(笑)。

とっぱ先生:あるでしょうね。それがみんなができない、いわゆる「捨て問」であれば無視してかまいませんが、落とせない問題であれば、問題と解説ごとコピーしてテキストに貼っておくのも手でしょう。

行政書士受験生ノディ:「捨て問」かどうかはどうやって見分けるのですか?

とっぱ先生:これはある程度キャリアが必要で難しいのですが、ひとつの指標としては、その問題のみんなの正答率ですね。予備校が資料として出していると思いますので、正解率が30%くらいしかないものはあまり気にしなくてよいでしょう。

行政書士受験生ノディ:私は予備校の模試は受けていないのですが、どうすればよいのでしょう。

とっぱ先生:予備校の模試は必ずしも行政書士試験の傾向に合致していない場合もありますので、別に受けなくてもかまわないのですが、ただ、その場合でもなるべく自分で行政書士試験の形式で練習問題をこなしておきましょう。試験時間にあわせて行政書士試験の本番形式の問題を解くわけです。素材は本屋で売っている行政書士試験予想問題集でも、最近の行政書士試験の過去問でもかまいません。行政書士試験の時間配分などは何度か経験しておいた方がよいでしょう。

行政書士受験生モリィ:行政書士試験の模試は10月初旬ごろ終わるのですが、その後はどうすればよいのでしょう。

とっぱ先生:いわゆる「まくり期」に入ります(笑)。テキスト、過去問、必要な条文、模試、ノートなどを繰り返し見「まくる」のです。特に法令は知識の精度を高めて細かい点まで覚えていきます。一般知識等は基本事項の確認プラス最後までできるだけ手を広げる努力をしましょう。

行政書士受験生モリィ:理解中心のとっぱ塾も、ここへきて試験に向けた最後の暗記にはいるわけですね。それと、一般知識等は最後まで手を広げる努力をしても良いのですか。

とっぱ先生:はい。法令は理解しないとなかなか使いこなせないので、最後に手を広げても効果は薄いのですが、一般知識等はあまり理解を必要としません。つまり、法令と異なり、「表面的な知識」でも得点になるのですね。ですから、最後まで手を広げてよいわけです。

行政書士受験生モリィ:それで試験の当日までいくのですか。

とっぱ先生:そうですね。ただ試験直前の1週間は一応予備にとっておきましょう。1週間前の日曜日を行政書士試験だと思って準備をしておいて、1週間前には行政書士試験形式で練習問題をやります(本番のつもりで)。ここで出てきた課題を残りの1週間で克服すれば完璧でしょう。
 これは、私の性格にもよるかもしれないのですが、結構のんびりしていますので、本番の2、3日前になって「あと1週間あればなあ」と嘆いたことから編み出した方法なんですけどね(笑)。

行政書士受験生ノディ:でも1週間前だったら絶対不合格になってしまいます〜〜(笑)。それと、細かい点は、やってもやっても忘れていくんですけどー。

とっぱ先生:確かにそうです。私も、記憶がもって2,3日でしょうね(笑)。でも、私は試験を受けるときにはちゃんと正解できますよ。それは、「必殺!直前期ゴッタ煮ノート」をつくるからです(笑)。

行政書士受験生ノディ:なんですか?それ〜。なんか怪しいなあ(笑)。

とっぱ先生:細かい条文や一般知識等の知識をゴッタ煮にして書き込んでおくノートです。きれいにつくる必要はありません。とにかく断片的な知識を走り書き的に書きだしておくものです。これをつくることで、細かい点の記憶が飛躍的に向上します。最終的にはルーズリーフ4〜5枚くらいになるでしょうか。最終的にはこれをもって覚えながら行政書士試験の試験場へ行くわけです。

行政書士受験生モリィ:それ使えそうですね。名前は変ですけど(笑)。最後はそのノートを見ればよいわけですね。

とっぱ先生:そうです。あと必ずやって欲しいのは、最後に法令の過去問を解くことです。特に予備校の行政書士試験向け模試をたくさん受けた人ほどやって欲しいですね。というのは、予備校と行政書士試験とではひねり方が微妙に違うんですね。ですから最後に過去問をやって行政書士試験独特のひねり方になれておくことが重要だと思います。

行政書士受験生モリィ:これから試験までにやるべきことがだいぶ見えてきました。今のお話を参考に行政書士試験に向けた自分なりのスケジュールを立ててみたいと思います。

行政書士受験生ノディ:私はまたあせってきました。あ〜〜〜〜(笑)。

とっぱ先生:私はあまり精神論は言いたくない方なのですが、ここまできたら最後まで自分を、そして自分の合格を信じることです。それが最後までできた人が試験に合格できるのですから。

行政書士受験生モリィ:はいっ。がんばります。

行政書士受験生ノディ:は〜い。しょうがない、勉強やるか。

とっぱ先生:最後まで試験問題を攻め続けてください。

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