行政書士試験京都会場の同志社大学新町校舎に着く。 去年に比べて行政書士試験監督の数が多い。胸に金バッチをつけていることから、行政書士の人たちが試験監督に駆り出されているようだ。 12時半になると戸を閉めて部屋に閉じこめられた。トイレは原則として行政書士試験時間はいけないとのこと。ずいぶん厳格になっている。 まず、解答用紙が配布される。マークシートと記述の解答用紙が一緒になっているのに驚く。 記述の欄が思ったより少ない。40番が20文字の記述なのでなにが出題されるか興味がある。37番が「AB□の法C」となっている。民法のいろいろな法理が頭を駆けめぐるが当てはまるものがない。 1時にカランコロンと原始的なベルが鳴って始まる。 まず、記述の問題をみてみる。 問題36は職業「選択」の自由、「積極」的が入ることはすぐわかる。ちょっぴり安心する。 問題37は、私の苦手な行政法からだ。しかし、小問1は、禁止であることがわかる。とすると、答えは「禁反言の法理」であることがわかる。ちょっと安心。 問題38にいく。行政指導の定義が出ている。定義は突破塾通信講座でも危ないということだったので、心の準備はできていた。 問題39はわからない。公明正大とでも入れておこう。 問題40にいく。初めは何をいっているのか解らなかったが落ち着いてもう一度問題を読むと「違法」に引っかかる。違法といえば不法行為だ。そこで、「不法行為に基づく損害賠償請求」を入れてみる。ちょうどいい14文字である。ラッキーと思う。 突破塾通信講座では条文穴埋めは、あまりでないのではという意見だったがその通りであった。 記述が一段落したので、頭に戻る。 去年までは一般教養が最初だったのに法令科目が最初なのでちょっととまどう。行政書士も法律家であることを重視しだしたのだろう。 問題1は、法学概論からの出題で「ヘ〜」と思うが、何となくやる。 問題4から憲法である。「やっと法律らしくなったぞ」と思い気を引き締める。憲法の判例は突破塾通信講座の直前問題集に出ていたものなので楽勝だ。 問題5も、条文を普段見ていればOKだ。 問題6になって、「主権」の意義が出た。これも、突破塾通信講座に主権の3つの意義が出ていたので、そこで勉強をしていたから大丈夫だろう。 問題7は、少し考えたが会計検査院ぐらいだろうと思い1にする。 問題8は行政立法である。エッもう憲法終わりなのかと思いびっくりする。よくわからないから4にマークする。ここから、苦手な行政法だ。問題9もよくわからない。 仕方がないから問題10にいく。これは、憲法で習ったことがあるようなないようなところである。仕方がないので、公物なのだから時効取得できないような方向の肢のうち、全く時効取得が認められなっかたら問題にならないだろうと思い、中間の肢を探して5をマークする。 問題11から16までは、よくわからないので、適当にマークする。でも、どこまで行っても行政法の感じである。民法はどこに行ったのだろう、と不安になる。 問題17は、新地方自治法である。やっぱり出たかという感じだ。でも、4問は多すぎないか? 問題21、22は、税法だ。全くわからないから問題22は、石原都知事で話題になった1にマークをしておこう。 問題23からは、行政書士法だ。問題25は、司法書士などの仕事を思い出して消去法で解く。 問題27から、やっと民法である。でも代理・物権変動・詐害行為取消権が出ている。去年出たところなので、出題はまずないだろうと思っていたところなので驚く。やはり突破塾通信講座で言われていたように、まんべんなく勉強しなくてはいけないのだと痛感。 問題30は、細かいところなので、3と5で悩む。結局5にしたがこれは失敗だった。 問題31から、戸籍法である。民法が少ないぞ、と少々腹をたてながら、問題を解く。 問題33は、会社はその本店の所在地において登記することによって成立するという肢だけはなんとなく正解みたいなので、これをマークする。 問題34は、商法である。なんとなく1が間違っているようなので、1をマークして下の肢は見ずに行く。 問題35の労働法は棄て問にした。 やっと、法令が終わる。一般教養だ。漢字が易しいのに驚く。いつもはもっと難しいのに・・。四文字熟語やことわざもでない。突破塾通信講座の問題集で、あれだけ漢字の勉強をしたのはなんだったのと思うが仕方がない。 問題43からは読解に入る。国語自体は、あっているかは別にして、それほど難しくないようだ。ただ、問題数が少ない。文系の私としてはちょっと残念。 問題48のドント式には驚く。去年選挙制度は出たので今年も選挙かとびっくりする。でも、計算方法が示されているので思ったより簡単に答がでた。 問題49は、日本史だ。去年黒田清隆が出題されたので、今年も大日本帝国憲法が出るとは思わなかった。突破塾通信講座では出題可能性があるところとして出ていた。やはりプロだ。素人判断を反省する。 問題50は、環境問題だ。でも、環境問題の歴史は知らないぞ。 問題51は、介護保険だ。これは、突破塾通信講座の直前問題集に詳しく解説されていたのでバッチリだ。 問題52の欧州連合はわからないから適当にマークする。 問題53は、国の会計だ。地理は、倫理はどこに行ったのだろう。 問題54は、国民所得に関しての計算問題だ。1からやると面倒なので4ぐらいから計算しはじめる。なんとラッキーなことに4が正しいようだ。面倒な問題は下の方の肢が正解であることが多いという鉄則(?)は、当てはまった。 問題55の企業会計は、突破塾通信講座にはあったが、飛ばしていた。よって全くわからない。パスをする。 問題56の日銀短観は、言葉は聞いたことはあるが正確には理解していない。仕方がないので、日銀というぐらいだから日銀が何かするのだろうと思い、1かなあと推測する。また、四半紀毎という単語は珍しいので、これにする。 問題57、58は、知っていそうでよくは知らないものだ。適当にマークする。 問題59は、これで、生物のつもり?という問題だ。まじめに勉強したものとしてはなんだこれは、という感じだ。 最後の問題60になって、やっと数学にたどり着く。3問はあるかと思ったがなんとたったの1問だ。それも確率で、図を書けば誰でもできそうな問題である。
一応解き終わって時間は残り40分位あるか。時間的にはそれほどきつくはない。 これで合格しているかいないかは全くわからない。いえるのは、行政書士試験が全く変わってしまったこと。ただ、突破塾通信講座のように基礎から理解する勉強をしていればそれほど怖がることもなかったかもしれない。 また、全く解らないような問題もあったが、基礎的なもので点を積みかさねていけば合格は十分可能と考えられる。 その他、思いついたことを述べると、数学や理科があまり出題されなくなり、社会科も日本史位をやっておけば何とかなるので、国語が得意な私立文系の人が合格数を伸ばすのではないだろうか。
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