平成15年度行政書士試験合格者
A・M様
---1点に泣き1点に笑う---
平成15年度行政書士試験が2回目の受験でしたが、合格出来ました。H14年度行政書士試験の受験では83点と1点足らず不合格でしたが、H15年度行政書士試験では85点と僅か2点上回り合格できました。受験後、全く自信が無く失敗したものと諦め自己採点もせず放ってありましたので幸運でした。1年間の勉強で僅か2点しか伸ばせませんでしたが、将に1点の違いが幸・不幸の分かれ目でした。
突破塾事務局より体験記の依頼があり、披露出来るようなものでもなく躊躇したのですが、上記の様にこの行政書士試験は1点が明暗を分けることになると知って勉強していただければ何かの参考になるのではとお引受けする事にしました。
H15年度行政書士試験合格者の年齢別分布によると60歳以上は、全国で1550人が受験、内合格者9人と厳しい合格率でした。私は現在61歳で、会社勤務現役です。年相応の記憶力、体力の衰えはなすすべも無く、公私に亘り時間の制約もあり受験科目が多岐にわたり、暗記を要する行政書士試験への準備は難儀なものでした。
幸い、2度目でもあり一応の知識がありましたので、取組に当たり自分の弱点強化と既往知識の定着化を重点に受験準備の計画を建てました。即ち、法令科目では民法を攻略すること、行政法関係では条文に親しむこと、一般教養については常日頃からマスメディアの採り上げる話題に関心を持つこと、プラス理数関係の問題は絶対落とさないことでした。
インプットとしては、突破塾の民法・行政法に諸法令の通信講座を購入しました。テープ本数が35本ありましたので能率良く利用する方法としてSONYの2倍速のテープレコーダーを使い、全てのテープをMDに録音し自宅で学習するときはもとより、通勤時にもMDで聞く様にしました。条文の学習については東京法令出版の「行政書士受験六法」を関係法令ごとに縮刷コピーし、何時も持ち歩き時間があれば目を通しました。一方、知識の定着化を目指しアウトプットとしては、東京法経学院の「行政書士過去問マスター」三冊を二年間で5回通して見直しました。併せて、通信講座により答練10回コースを6月より受講、模試は行政書士試験前に4回受けました。
今回、幸い行政書士試験に合格できたのは記述式で27点と高得点を得られた事によります。択一式は個数選択問題により難易度が高くなりますが、記述式は法律用語の知識があれば正答が導きやすいのではないでしょうか。準備としては、受験雑誌の付録カードの穴埋め問題を利用しました。雑誌の付録のカードを何時もポケットに入れて持ち歩き、一寸した時間を有効に活用しました。
長々と拙い経験を書いて参りましたが、独学で広範囲の受験科目に取組むに当たり、それなりの工夫と努力が功を奏したのではと思っております。