行政書士試験突破塾

平成20年度行政書士試験合格者
ぐちょく様(埼玉県)

【行政書士試験受験のきっかけ】
勤めていた会社を退職後、父の仕事を手伝うようになり、とりあえずシスアドと宅建の資格を取りました。
そのころ遊び人風な友人が実は毎年公務員試験に挑戦したり、行政書士の試験も受けているというの聞いて、
こいつ見た目とは違って実は自分の将来考えて頑張っているんだなと感心しました。
ならば自分も行政書士試験でも受けてみるかと半ば自己啓発のつもりで始めました。
また雇われ人ではなく、独立して働くことに憧れもありました。

【勉強開始当時】
昔から、ひねくれた性格で、例えば小学校の友人たちが塾に行くようになると俺は絶対そんなところに行かない、
自分の力で勉強する
塾に何十万も金払うなんてもったいないという思いがありました。
そんなわけでネットや大手予備校の資格説明会などで情報を得てとにかく独学でやっていくことにしました。
本屋で適当な一冊本、問題集、行政書士六法を買って勉強をスタートさせました。

【早くも限界】
ところが一回目の行政書士試験の勉強中から独学に限界を感じるようになって来ました。
難しい法律の知識がまったく頭に入りません。
シスアドや宅建の勉強とはまるでレベルが違います。
やみくもにやっていれば後から理解できてくるだろうと思っていましたがそんなに甘いものではありませんでした。

【突破塾との出会い】
2回目の行政書士試験が惨々たる結果で途方に暮れました。
試験中、どうして俺はここにいるのだろうと思うほどでした。
もともとそんなにやる気なかったし、という自己弁解の気持ち。
このまま終わるのは悔しいし納得がいかない…という両方の気持ちがありました。
やり方を変えなければ次もまた不合格だ。
ネットを何気なく徘徊していたら突破塾の存在を知りました。
料金も安い、貧乏な私でもこれなら買える。
お試しセットを買って気にいったので一括コースも購入しました。

【停滞】
憲法から始める。
とにかく面白い、なるほど。
しかし結構時間がかかる。
復習、問題演習とやって理解を確実にして次に進みたいが、とにかくCDとテキストを進めて行かなければ行政書士試験に間に合わない。
そんな気持から復習はほとんどできませんでした。
次々と通信講座が発送されるので逆に気が重くなりました。
CD一枚聞き終わるまでに何度も睡魔が襲う。
民法をやっと終えたのが6月くらい。
テキストの最初の方の内容なんて、てんで覚えていない。
計画性なく勉強して来た私が悪い。
やる気をキープする努力も何もしていませんでした。
結局、行政書士試験までに、やっと行政法が終わった程度。
せっかくメールで質問できるというのに、質問できるレベルまで到達してないと思って質問しませんでした。
もったいないことをしたと思います。

【開眼】
突破塾を始めてから最初の行政書士試験は、通信講座も終わらなかったし、また今年もダメだろうと記念受験のつもりで受けました。
不合格だったのは言わずもがなです。
しかし試験中、明らかに突破塾以前の自分よりもレベルアップしていることを実感できました。
よく思い出せないけど、これ突破塾でやったよなーというものがかなりあったからです。
突破塾を選んだのは間違いではなかった。あとは自分のやる気次第だ。
来年も突破塾をやって行こうと決意しました。
行政書士試験終了後も落ちているのがわかっているのになぜか足取りが軽かったのを覚えています。

【また停滞】
三回も落ちていると、なんだかイヤになってきます。
行政書士試験で手応えを感じたものの受験勉強の重圧から現実逃避してしまい、ひたすら好きな読書に没頭してしまいました。
図書館に行って手当たり次第10冊くらい借りて1~2週間で読み飛ばすこれを半年くらい続けました。
行政書士試験の勉強の方は、一応毎日やるようにはしていましたが、気の抜けたものでした。

そんなわけでほとんど勉強していなかったため6月に大手予備校の模試を受けたところあまりにひどい出来でした。
これでは今年もまた落ちる。なんとかしなければ。
とにかく、勉強計画を立て、毎日机に向かうようにしました。

【行政書士試験の勉強方法について】
実践したのは以下のようなことです。
テキストをパラパラと斜め読みして全体から大まかにとらえる。
とにかく大きな骨格から堅固にして徐々に細部を仕上げるようなイメージです。
例えばデッサンを勉強したことのある人はわかるでしょうが、いきなり細部から描くのではなく、
まず全体を大まかに描き、徐々に細部を描いていったほうが上手に描けます。
テキストの大見出しだけをまず読み、頭の中にそれぞれの見出しの箱を作り、
そこに細かい情報を入れていくようなつもりで勉強しました。

私の場合、CDを一倍速で聞くと途中で眠くなってしまうので講義CDを2倍速で聴くようにしました。
するとスピードが早い分、一言一句聞きもらすまいとするのでかえって集中力がキープできました。

テキストをやったら必ず問題集などを解いて、インプットが正しく行なわれているか検証し、
インプットとアウトプットのバランスをとるように心がけました。これが結構重要です。

勉強しても忘れてしまうものです。
どうしたらよいだろうと思っていた時にある本で忘却曲線の事を知り、
学習した二日後に復習、また二日後に再復習をやるようにしました。
Googleカレンダーに復習、再復習の日を書き込むと予定はすぐにいっぱいになりました。
また記憶は睡眠時に脳に定着するというのを本で読み、夜寝る前にその日勉強した内容をざーっと振り返り、
確認のため朝起きてまたこれと同じことをしました。
二日おきに復習する箇所にすぐにアクセスできるように付箋を使いました。

いわゆるスキマ時間も有効活用しました。
机に向かえないときはとにかくiPodで3倍速の講義CDや突破塾の記述問題集を音読したものを何度も聴きました。
ポケットに入る大きさのノートに民法の要件効果、その他判例の論点などを何でもいいから短く書き込み、
何度もそれを読み返しました。

脳にはブドウ糖が良いと聞いたので勉強に疲れて来たらブドウ糖をガリガリかじりました。
たしかに頭の疲れには甘いものが効きました。

これは個人的な問題かもしれませんが、自分はパソコンをいじるのが好きで、
ついついネットなどをだらだらとやってしまうので、基本的にパソコンのある机では勉強しないようにしました。

【行政書士試験対策】
模擬試験を何度か受けるうちに行政書士試験対策も練ってきました。
まず、記述式から解く。
わからなくても、択一式を解いて行くうちに、記憶が掘りかえされて解けるようになります。
択一式の中に意外とヒントがあるものです。
一般知識は、文章理解の問題を他の選択問題をやる前にじっくり時間をかけて解きました。

【一般知識対策】
行政書士試験を合計4回受けた訳ですが、一般知識で足切りになったことは一度もありませんでした。
自分でも不思議です。新聞すら購読していません。
ただ、ときどき国語の問題を落とすのでとにかく、国語は絶対取ろうと思い突破塾の通信講座でこつをつかみました。
対策らしい対策はこれくらいです
しかし、次回も足切りにならないという保証はどこにもないので、とにかく計画したとおりに突破塾のテキストをこなしました。

【モチベーション】
通信教育だと一人でやってるので煮詰まってきます。
わたしの場合、普段の勉強とちがうことをしてやる気につなげました。
たとえば模擬試験のためにわざわざ予備校に行って他の受験生の雰囲気を肌で感じてくる。これが結構効果がありました。
最初の頃は、まだテキスト全部終わってないのに、模擬試験を受けてもどうせできないしムダだろうと思ってましたが、
今となってはそんなことはないと思います。
知らない内容でも、新たに学んだと思えばいいのです。
それに試験中の三時間は自宅で学習する三時間よりも、よっぽど集中できます。
自宅や図書館で3時間ぶっ続けで頭をフル回転させるなんて自分にはできません。
もちろんできなかったところを復習するのが大前提です。
また模擬試験の予定を入れておくと、日々の勉強にメリハリがつきますし、モチベーションもあがってきます。

他には、大手予備校で単発的にやっている安い講座があるので受講してみました。
予備校の先生はお客さんを合格させるプロですから少し講義を聴くだけでも十分刺激になりました。
自分の場合、新たな知識を得ようというつもりは毛頭なく、やる気を注入してこようという気持ちで受けていました。

突破塾一年目はメールで突破先生に質問したことはありませんでしたが二年目の途中で、
メアドが変わりますよ、それから大手予備校の模試で初めて合格点に達しましたよとメールしたところ、
予期せず激励の返事が来て非常に励みになりました。
一年目に何も質問しなかったことが非常に悔やまれます。

行政書士試験合格後に知ったことですが、予備校などで、現在活躍されている行政書士の先生が公演することがあります。
こういったものを聞きに行くのもモチベーションの維持には大切だと思います。

【行政書士試験当日】
セオリー通り、記述問題から解きはじめました。
いつもより時間がかかってしまいましたが、難しい問題でなくて安心しました。
ところが択一式です。なんと難しいのでしょう。
すっかり頭の中を掻き乱されてしまい、基本的な問題もまるでわからなくなるくらい自信喪失してしまいました。
行政書士試験終了後、本試験は生半可なものではなかった。歯がたたなかった。また来年も受験だと覚悟しました。
ところが信じられないことに、結果は模擬試験では到底届くことのなかった200点の大台に乗り、記述に至っては満点でした。
自分の感覚なんてあてになりませんね。

【おわりに】
こうして行政書士試験合格までの軌跡を振り返ってみると、停滞してばかりでダメダメでした。
もっと早く突破塾のことを知っていれば近道できたのではないかと思います。
幸いにも突破塾の通信講座をすでに手にしている人は愚直にテキストをこなして行けばいいだけです。
あとはどうやってモチベーションを維持していくかにかかっていると思います。
わたしのつたない受験体験記が少しでも行政書士試験の受験生の皆様のお役に立てれば幸いです。