平成17年度行政書士試験合格者
H・O様(千葉県)
2回目の受験で行政書士試験に合格できた57歳の専業受験生です。
[1回目の反省]
1回目は某予備校の平日夜間通学コースを利用しました。不勉強、不慣れ、主体性のなさ等々の理由で不合格となりました。主な反省点は以下の通りです。
・主体性の無さ。まるで、予備校のコースについて行けば行政書士試験合格が待っているような気持ちがあったように思いました。
・勉強中に何回も思いました。「覚えられないなあ」と。繰返し学ぶということが不足していたと思いました。
・模擬試験の受験回数が少なかった、と思いました。
・教室に通学して学ぶのは不自由で不便だと感じました。自分のペースで学びたい、と思いました。
自己採点で不合格がはっきりしていましたので、1月の合格発表を待たずに、早速2回目の行政書士試験受験を目指しました。
[2回目は突破塾に決定]
自分のペースで学びたい、と思いましたので通信教育コースを探しました。どこで「突破塾」に出会ったのかは覚えていませんが、ホームページに掲載されていた
・値段
・教材見本
・利用者の声
・突破塾の指導方針
を見て「突破塾」に決めました。特に「指導方針」に共感できたのが一番の決定理由だったと思います。「突破塾」の通信講座に対する感想ですが、
・CDですので何回も聞くことができるのが良い点です。
・内容も、10月まで通学した大手資格予備校より良いと思いました。
と、知人に対する1月のメールに書いています。利用開始時点の素直な感想です。
[2回目の勉強法]
2回目の勉強開始にあたり、大好きな長嶋監督の優勝胴上げの写真と某予備校の合格祝賀会の写真を机の前に貼りました。行政書士試験に合格して胴上げされている所をイメージしたり、「絶対、合格祝賀会に出席するぞ」とモチベーションを高めていました。2回目は、1回目の反省を基に次のように取り組みました。
・自分のペースで学ぶために通信教育にしました。通信教育の場合には、自分をコントロールするのが大変だ、という記事を受験雑誌等でよく見かけましたが、私はそういう心配をしませんでした。結構自分をコントロールできる方だと思います。小学生のような時間割を作りました。こういうものがあると、それを守ろうとする方です。自分のペースで勉強するためには、まず時間帯が問題になります。私は午前中が一番集中できるので、この時間帯には「勉強する」と時間割に書き込みました。それから、講師の話すスピードと私の聴き・理解するスピードの違いが気になりました。これについては「突破塾」が良い道具をご紹介くださいました。「速聴」のフリーウェアです。最初はメモしながら聴くので通常のスピードにして、繰返し聴くときは、2倍半くらいで聴いていました。
・1回目は「覚えられなかった」ので、繰返しによって覚えられるようにしました。1回目のときは「憲法」→「民法」→「行政法」というようにシリアルに学んで行きましたが、パラレルに学ぶようにしました。また、一通りインプットが終わった後のアウトプット時期に入ってからも、総復習ということで、何回か繰返し学びました。その時に、上記の「速聴」ツールが役立ちました。繰り返した回数を覚えていませんが、総復習段階では2~3回繰り返したという記録が残っています(科目によって回数は異なります)。行政書士試験の過去問の繰返し回数は、多いもので7回くらいでしょうか。できない問題ほど回数を多くしました。
・私は文章形式のテキストは表形式にまとめないと気がすまないので、「突破塾」のテキストをexcelで表形式にまとめました。この「まとめ」を総復習時に活用するとともに、この中から特に「覚えられない」ものを抜き出して、行政書士試験直前の見直し資料として活用しました。
・友人に「声を出して読まないとだめ!」と怒られましたので、その後はテキストや条文を声を出して読むようにしました。また、「憲法」条文もその日の勉強開始時に声を出して読むようにしました。どなたかが推薦されていたので、川島隆太教授の「脳を鍛える大人の音読ドリル」「脳を鍛える大人の計算ドリル」を毎日やりました。良いと聞けば何でもやってみようと思っていたんですね。どれだけ役に立ったのかは不明ですが。
・1回目に行政書士試験を受験した2004年は一般教養で落ちた人が多かったようですので、一般教養の対策に皆さん知恵を絞ったからもしれませんね。私は、「文章理解」と「算数」を法令の勉強と並行して毎日やるようにしました。行政書士の過去問以外に、「文章理解」については公務員の過去問をやりました。「算数」についてはあっちに手を出しこっちに手を出ししていて、どうしたらいいのか最後までよく分かりませんでした。社会については、行政書士の過去問をほとんどやりませんでした。「突破塾」のテキストは、ボリュームがあって、よくまとまっていると思いました。これだけで十分だったではないでしょうか。答練や模試の試験内容や1年目の勉強も役に立っていたのかもしれません。新聞については、1回目は日経新聞と一般紙の2紙を読みましたが、あまり関係ないように思いましたので、2回目は一般紙だけにしました。
・1回目の時は「模擬試験の受験回数が少ない」と感じましたので、今回は、答練を6回、模擬試験を7回受けました。受けた目的は、行政書士試験本番と同じ経験を沢山して、2時間半集中して問題を解けるようになる、問題を解く順番をいろいろ試して最適解を求める、試験会場には何分前までに行ったら良いのか、昼食はどうするのか等をいろいろシミュレーションして決めるというようなことでした。従いまして、なるべく行政書士試験と同じ日曜日の13時から15時半に実施されるものを受けました。答練や模試の内容が行政書士試験本番で出題されるかどうかについてはあまり期待していませんでした。実際には「釈明処分」の記述が行政書士試験本番で出てうれしい思いをしました。最後のほうで受けた模試が難しく、82点しか取れませんでしたが、「こんな難しい模試で82点取ったんだからすごい!」と自信を持つことが出来たので、答練や模試を受けたことは有意義であったと思っています。答練6回と模擬試験7回のうち合格点に到達したのは5回でした。もうちょっと自信を付けようと思い市販の模試を2回やりましたが、こちらは結構ゆとりで合格点を取れ、自信になりました。
[行政書士本試験受験の状況]
行政書士試験の問題はどこから解答するか悩むところです。1回目の2004年は一般教養から始めました。さっぱり分りませんでした。この年は一般教養で苦戦された方が多かったそうで、合計点では合格点に達しているのに、一般教養で不合格になった方のお話を各所の掲示板等で見かけました。その反省から、2回目の2005年は法令記述式から始めました。ところが、今度は法令記述式が一番の難問でした。私は頭が白くなって、途中で気持ちが切れそうになりました。しかし、合格点を取ることができたので、何とか切れずに済んだのかもしれません。行政書士試験本番を振り返って見ると、答練や模擬試験が本試験のシミュレーションになっていたんだな、と気付きました。答練や模擬試験では、法令記述式から始めて、最後の余った時間を使って、できなかった記述式問題をゆっくり見直します。そうすると、どこからともなく答えが降ってくることが何回かありました。今回も、結構時間が余りましたが、最後にどこからともなく降ってきた「職権審理主義」という言葉を書くことができ、ぎりぎりセーフの85点で合格することができました。
[平成18年度行政書士試験に挑戦する方へ]
偉そうにアドバイスできるような点数ではなかったんですが、昨年不合格で今年も受験する場合には、次の言葉を肝に銘じて行政書士試験に臨もうと思っていましたので、その言葉を贈りたいと思います。「行政書士試験には、予備校が考えているレベルを超える問題が数問出題されるものだ。6割出来ればいい試験なんだから、それに惑わされるな!そんな問題は出来なくてもいいんだ!気にするな!」。昨年の記述式問題で頭が白くなって、完全にペースを乱された経験から出てきた言葉です。「突破塾」の先生はじめ、多くの予備校で言われていることだと思います。この言葉を、行政書士の試験問題が配布されて、試験開始で問題に取り組み始めるまで繰返し頭の中で唱えてください。そして、そんな問題が出てきたら思い出してください。
[突破塾の皆様に感謝!]
突破塾の皆様に感謝申し上げます。分りやすい講義にテキスト、質問メールへの丁寧なお応え(予備校によってはファックスか手紙で質問という所がありました。ファックスできない私には不便極まりありません)、さらに、行政書士試験直前には「何を優先させたらよいのか」分らなくなってメールさせていただきましたら、長文の返信をいただきました。大変ありがたく、ハードコピーを机の前に貼って、確認しながら最後の追い込みの勉強をしました。本当にありがとうございました。