行政書士試験突破塾

平成19年度行政書士試験合格者
ふぐサーファー様(山口県)

 私が行政書士試験を目指したのは、2年前の秋でした。
 大手電気メーカーの工場で三交代勤務をしているのですが、なんとなく先が見えた・・
といいますか、ぬるま湯体質の現状にイライラしていたといいますか・・
 私の心の奥底に眠っている“情熱”を本気でぶつけられる何かを見つけられずにいました。
 この時代、お金を出せば何でも手に入ってしまうし、家族との日常的団欒はとても幸せではありますが、何かが足りないのです。
 その思いは日々、自分らしさが失われていく恐怖へと変化していきました。
 そんな中、15年ウィンドサーフィンに通い詰めたお気に入りの海で、初めてデビューした日を想い浮かべてみました。
 二十歳の自分にあって、今の自分にないもの・・・。
 ガムシャラで、何にでも一途だったハズなのに、今では、やけに物分かりがいい振りして、心底感動できない自分に気づきました。
 本気の勝負がしたい。 負けてもいいから、本気で悔しい痛い思いがしたい。
 このような思いと、手に職をつけたいということも相まって行政書士試験を目指すことになりました。 (何か、非現実的なきっかけですが…)
 しばらくの間は、波乗りも我慢することにして行政書士試験の勉強開始です。
 1年目の秋は、法律について全く素人の私は、本屋で見た『一発で行政書士試験に合格する方法』みたいなキャッチーな本の著者を信じて、某スクールの通信講座にて勉強を始めました。
 この時点では、素人ですから教材の詳しさや、法改正情報の記載の有無など、知るすべもありませんでした。初学者は誰しも、『この通信講座をマスターすれば行政書士試験に合格する』と思ってしまいますもんね。 また、通信講座を疑っていると1年間戦えませんからね・・
 この、〝教材の選定〟が行政書士試験に合格するには、とても重要な作業ですよ。
 まず私は、この〝教材選定のミス〟という致命的なミスを犯してしまいました。
 行政書士試験の合格不合格は、通信講座の選定作業の成功、不成功で半分は決定します。
        (これはあくまで、私的な揺ぎなき教訓です)
 そして、一年目の行政書士試験は、一発合格のつもりで挑んだのですが、当然のごとく不合格。
 今、客観的に分析すると、合格するわけがありませんでした。
 何故なら、私が選んだ通信講座には、行政書士試験の合格に必要な知識が網羅されていないからですね。
 結果は、民法、商法、地方自治法は、ほぼ不正解で、合計点も、106点という散々なものでした。
 行政書士試験日の夜、採点速報を見て、呆然とした重い空気の臭いは今でも覚えています。
 時間を割いてくれた、妻や子供に、自分の無力を謝罪しました。
 他方で、『なんて難しい試験なんだろう・・と思いつつ、勉強量が足りないのか?それとも方法が間違っているのか?』と冷静に分析してみました。
 ネット上では、さまざまな論議がなされ、正解すべき容易な問題を正解できていない私の弱点を発見しました。
 この時、『この通信講座では何年かけても行政書士試験に合格できない』と確信し、教材に見切りをつけて改めて〝通信講座の再選定作業〝に取り掛かりました。

 (この作業が無駄だから、受験生には私のような失敗はして欲しくないですね。
もっとも、この文面を御覧の方は、〝通信講座選びの成功者〟ですから、安心して下さいね。)

 もう教材(スクール)の選定ミスは許されないので、各スクールのHPで内容を確認したり、スクールに出向き教材を手に取って、行政書士の合格レベルに達する内容か? 解説の質の高さはどうか? 質問の対応や回数制限はどうか? 価格や、再受験の場合はどうなるのか?などを徹底比較しました。
 私の場合は、通勤に車で片道45分要するので、この時間を有効に使いたいですし、通学はとても無理な環境でしたので通信講座に絞っての選定となりました。
 私が突破塾様を選んだ理由は、①通信講座に特化しているから、授業を録音した他校の通信講座に比べて音がクリアな点、②解説が丁寧で行政書士試験のチョット上レベルの論点まで記載されている点、③一発合格できなかったり、法改正があった場合バージョンアップ講座を申し込めば安価で購入できる点 ④本体の価格 といった点です。
 それに加えて、受講しての感想としては講義の先生の解説がとても丁寧で優しく、メールで質問した場合のレスポンスも早く、おつりがくる程の丁寧な御回答が、とても嬉しく感じていました。行政書士試験直前の激励メールも生徒さんを大切にされている現れで、思いやりと勇気を頂きました。
 生徒さんが沢山いて質問も多いハズなのに、よくこんなに丁寧に回答できるなぁ~と感心します。  (スタッフの方って休日あるのかなぁ~?なんて感心していました)
 突破塾様に教材を替えて、再び12月から行政書士試験の勉強を開始し、繰り返しテキストの読み込みと、通勤中の車ではCDを聴いて知識の定着を図りました。
 もともと時間がない私は、コマ切れの時間がとても大切なので、子供の幼稚園送迎待ち時間や、出勤前の会社の駐車場での15分間、夜勤時は駐車場も暗いので、近くのコンビニの灯りを頼りに車に常備している〝一般知識〟に関する本を、さっと取り出して読んでいました。
 民法などのメイン科目は15分ずつではチョット厳しいですが、一般知識なら1ページずつでも暗記できますし、これを一年続けることで11月の行政書士試験直前期に一般知識ごときに時間を割きたくない・・という目論見もありました。
 結果的に行政書士試験直前期は、個人情報保護法関係にしか時間を費やさず、突破塾様が全面改訂された会社法のテキストを繰り返すことができました。
  (会社法テキストも、とても解かりやすくて良かったですよ。)
 7月には妻の出産があり、夏以降は育児に追われることが予想されましたので。6月から市販の模試で早めの仕上げを目指しました。
 大好きな夏なのに海にも行かず、前田さんの歌声も聴かず、車のCDは常に突破先生の講義が流れ、模試も6回程、時間を計って総仕上げを完了させて9月をむかえました。

 私の行政書士試験の勉強方法を簡単に紹介しますと、テキストを繰り返す事と、多くの問題を解く・・
という点はオーソドックスなのですが、ちょっと工夫したことがあります。
 昨年度の行政書士試験で、致命傷となった記述問題対策です。
 (記述対策だけでなく結果的には、択一式問題の知識の精度も高まります)
 テキスト読み込み時は常に、記述問題で狙われそうなフレーズを意識して、テキスト、六法にチェックを入れて〝記述シュミレーションファイル〟を1年かけて作成し、あらゆる角度から問われても答えられるように準備を整えました。
 (記述問題で60点満点を当然、とれるように・・)
 テキスト読み込み時に、『あっ!ここ狙われそう』と思えば、その都度26穴ファイルに書き込むという並行作業なので、それ程負担にはなりません。
 あくまで、知識定着の延長に過ぎません。
 民法、行政法は確実に出題されるのは誰しも想定されますが、今年は憲法や会社法、地方自治法についても、出題されるのでは‥?なんて考えると不安になって結局、全科目のファイルが完成してしまいました。
 私の、記述シュミレーション問題総数は、試験直前には150題に達しました。
       (本を出したら売れるかも・・)
 ただ、これを行政書士試験の直前期に暗記して書き倒す・・なんて無謀なことはせずに、1月からコツコツ本科目の勉強の合間にローテーションを組んで、書いて暗記していきます。
 5回転、6回転する夏頃には、9月には〝行政書士試験いつでもいらっしゃい〟となります。

 例えば、改正点として『A会計管理者が、B長から支出を命じられたが、どのような要件のもとであれば、支出が可能か書きなさい』→『債務が確定している事、法令、予算に違反していない事を確認しなければ長の命令があってもできない‥』と別ファイルに書いてこれを地方自治法の①とし、テキスト横の余白には〝記述①〟と記入してリンクさせるのですね。
 民法においては、混同の連帯保証人の絶対効の記述予想を〝記述①〟、混同の保証人の相対効の記述予想を〝記述②〟として40字程度でまとめる‥といった具合ですね。

(頭に入っていて、スラスラ書ける人は不要ですが行政書士試験は時間との戦いですから、ある程度シュミレーションしておいた方が、一般知識の文章理解に時間が割けてゆとりが生まれると思いますよ)

 昨年度の『手付け』や『住所』の出題から、マニアックな条文ベースの出題を好む試験官だなぁ・・と感じたので、私なりに〝ヨミ(ピンポイント予想)〟も加味しました。

 軽く紹介しますと、
『④無権代理行為の相手方の取りうる行為(善意無過失か、善意有過失なのか)』、
『⑤買戻し特約(579条) 不動産の売主Aは、売買契約と同時に買い戻し特約を締結しておき、買主Bの悪行があればBが支払った代金を返還して解除すればよい』、
『⑱相続の限定承認』など…

 中でも、限定承認者Aは
“固有財産におけるのと同一の注意をもって管理し、B(相続債権者)に弁済したあとでなければ、C(受遺者)に弁済できない”   926~931条ですね。
 というフレーズを予想していました。〝自己の財産と同一の注意義務〟ではないところがミソなのですが…
 (ハズレましたが、マニアックな試験官が好みますから近々行政書士試験で出題されるのでは‥?)

 一般知識については、突破塾様のテキストも素晴らしいのですが、私は1月に発売される『公務員速攻の時事』を車に常備して、さっと出して10ヶ月繰り返し読んでいました。
(十分、行政書士試験に使えますからコマ切れ時間にいかがでしょう‥?)
 模試は、市販のものを2冊買って、自宅で計6回行いましたが新たな弱点も見つかり、かなり有意義でしたね。行政書士試験では、一般知識を含めこのうちの1冊からの出題が、多数あって試験中ニンマリしてしまいました。

 行政書士試験の結果は228点で合格通知を頂きました。
   (試験は2回目、突破塾様の通信講座では一発合格)

 時間制約のあった私でも短期合格できたのは、通信講座選びに成功したからだと思っています。
 間違いなく、受験生全員が行政書士試験の合格のために必死です。みなさんよく頑張られています。
 ただ、本気の勝負を挑むのなら、信頼のおけるパートナー(通信講座、講師)、本物のツール選定がとても重要です。 
 この声が、これから勉強される多くの方に届きますよう願っています。
 私が調査した限りでは、通信講座において、講義の質、法改正のレスポンス、対応の良さ、価格を総合し、事実上の業界最上位に突破塾様は位置されていますね。
 これからも、丁寧な講義で、より一層多くの受験生に支持されることでしょう。

 昨今の私は、遠い夏に置き去りにしたものを思い出しつつあります。
 体力も、筋肉も衰え、お気に入りの海でも、きっと若い連中のようなカッコイイ波乗りは、もはや、できないかも知れません。 
 この2年間のブランクは、このお腹が物語ります。
 でも、〝二十歳の私にあって、今の私に無いもの〟を取り戻したこの冬、何かが変わりました。
 お気に入りのあの海辺の灰色の景色さえをも、鮮やかな青色に変えてしまうほどに・・・
 もう一度、初夏の海に、久しぶりにホコリまみれのサーフボードを浮かべてみよう。
 ぶざまな外観、バランスの悪い波乗りでも胸を張って『久しぶりー』って声をかけよう。
 初めて海デビューした遠い夏の少年のように・・・。