平成28年度行政書士試験合格者
受験番号2520533
K・D 様(東京都)
【受験の動機】
管理部門の管理職に就き、役職に説得力を与える目的で、法律の基礎知識あるぞアピールをしておく必要があるのではないかと考え、客観的にそれが証明できる法律系の資格取得を目指しました。
数多くある法律系資格から行政書士を選んだのは、現代のサムライを名乗れば話のネタになること、15年以上昔となってしまいますが学生時代は士業の中では比較的簡単と言われていたことを思い出したこと、という2つの理由からです。
後日、簡単なんてことは全くないことに気付きますが、最初は軽い気持ちでした。
【突破塾を選んだ理由】
学生時代に法律を勉強していた際に、テキストだけの独学では法律試験の合格は難しいということは理解していたため、時間の調整が難しい社会人でも継続できそうな通信教育系の講義を探して、なんとなくインターネットで検索していました。
「テキストは一般の出版物のような体裁ではなくルーズリーフという手作り感があって大丈夫かな?と思う人もいるけど逆にその作りが書き込んだりしやすくて使いやすい、ページを間に追加していけるのでパソコンで文書や資料作成している人にも馴染みやすく、しかも他と比べて非常にリーズナブル」、という評価を見て興味を持ち、サイトの掲示板や体験記を見ると内容に過不足なくちょうどいい分量、わからないところもちゃんと質問できるということが解ったため申し込みました。
バージョンアップ教材も必要な部分だけの追加となるため、2年目で対象となった行政不服審査法の大幅改正も新たに覚える内容量をなんとなく把握できて安心して学習をすすめられました。
他の予備校や通信教育等は一切やっていないため、他と比較した優劣はわかりませんが、1年半の学習、2度目の受験で合格できたことを考えると優れた講義であることは間違いないと思います。
【各時期の学習】
■1年目
6月
申込完了し教材が届くが、仕事が忙しかったことを理由に何もせず。
7月
残り4ヶ月となり、そろそろ間に合わなくなると思い、教材を開封してCDの量に驚く。
しかし、希望は捨てず、1科目ずつ講義CDを聞きながらテキストを読み込む。
8月末
一般知識以外を通して聞き終わり、過去問を解いてみるが解答率が上がらない。
基礎を固めておかないとマズイと考えもう一度法律科目を最初から聞き直す。
ここでやっと行政書士試験が「簡単ではない」ことに気付きはじめ動揺。
9月末
講義2回目ともなると再生中に一時停止や戻って聞き直すこともなく1ヶ月で完了。
過去問を解いてみるとギリギリ6割正解でき、安心して一般知識の講義を聞き始める。
10月中旬
一般知識を聞き終わり、過去問で文章理解・並替は全問、他は7割程度の正解率。
年の功である程度は解けるので得点源にできると思い込み始める。
11月
試験まで残り1週間、有給休暇を使って過去問や予想問題を解き続け、正解率も全体で7割くらいを維持、既に合格した気分になり自惚れる。
しかし合格できず。試験当日のエピソードは後述。
■2年目
11月
本番試験の結果を見直し法律科目を復習。一般知識を確認し、日本最南端の有人島が波照間島であることを脳に叩き込む。
12月~2月
本業が忙しく勉強が全くできず。
まだ行政書士試験までは時間があるため、本業の基礎知識として「簡単な」はずの簿記3級に手を出すも、2月末の試験で不合格。
行政書士試験につづいて「簡単なはず」の資格試験に連続して落ちたため、資格試験というものに向いてないのではないかと疑うが、講義で「向いてないと思っても諦めるな」と言っていたことを思い出し持ち直す。
3月
学習を再開する前に、空いてしまった期間の間にどれくらい実力が落ちてしまったのか確認するために過去問を解いてみると、4割程度しか正解できず、講義を最初からやり直す。
9月
法律科目を3回、量が多く範囲が広い民法は4回、講義を繰り返し聞き、過去問を解き、8割の正解率まで実力が伸びていることを確認し、過去問を繰り返し解き続ける。
11月
本番試験は試験終了と同時に不合格を覚悟する出来だったため試験後すぐに3年目の試験に向けて勉強を始める。詳細は後述。
■3年目
11月
記述式2問がまともに回答できなかったため、もう一度基礎からやり直す。
1月
合否結果ネット公開、期待せずに確認すると合格。
2月
合否はがきが届き科目別の得点が判明。
記述式は22点。
自己採点だと、採点者が誤字を見逃したとしても20点なので、いい加減に埋めておいた他の解答に部分点がついていたことに驚く。
未だに何が得点できていたのかはわかりません。
【勉強法(突破講座活用法)】
下記の基礎学習と応用学習を何度も繰り返しました。
「特別な何か」は全くなく、講義CDでの先生のアドバイスに素直に従い、繰り返し勉強することで身につきました。
■基礎学習
学生時代は法学部で、記憶がだいぶ薄れていたとはいえ、憲法・民法の基礎や判例、法律的な考え方は理解できていたため、憲・民は最初からスピード重視でテキストと講義を進めました。講義再生速度は最初から2倍速でした。
商法・行政法・地方自治法・他は初学者同然じっくり理解するつもりで講義を何度も戻って聞き直しテキスト読み込みをしました。講義再生速度は、最初は1.5倍、2回目以降は2倍速でした。
■応用学習
1度通して講義を聞き終わった後は過去問を解き、テキストに追加情報として解説を追記していきました。テキストに記載されていないものは、重要度は下がるとは思いますが、過去に出題されているものなので関連する論点とあわせて目に入るようにしておくことで単なる暗記ではなく関連情報として理解できるようにするためです。
【他に使用した教材】
講義CD中に先生が言及していた下記2つの過去問のみ。
他にも公務員試験の問題集にも触れられていましたが、時間が足りず。
■東京法経学院 行政書士過去問マスターDX〈1〉業務法令・上〈2015年版〉
■東京法経学院 行政書士過去問マスターDX〈2〉業務法令・下〈2015年版〉
【心がけたこと】
■仕事中や会話している時以外は行政書士試験の勉強に関わっているようにしたこと。
■講義CDとテキスト内の文字の位置が脳内で関連付けされるようになるまで繰り返そういう気持ちを持って繰り返し講義を聞いたこと。
テキストを開いて講義を聴いたり問題を解いたりしている間だけでなく、家事や仕事の準備をしている間も常に講義CDを再生したままにしておき、先生の声が家で流れていないと不安になるくらいでした。
通勤中もプレイヤーで再生し続け、先生の声を聞くだけで該当するテキストのページが画像として頭に浮かんでくるようになりました。
【試験当日のエピソード】
■一年目
法律科目に難しいと感じる問題も少なく、一般知識等の離島クイズに悩まされ多少の不安はありましたが、法律科目の出来の良さに合格を確信し、一人で祝杯を上げほろ酔いで帰宅、各予備校の解答速報を見ながら自己採点、まさかの不合格です。
法律科目は7割程度で合格ラインでしたが、一般知識等が足切りラインに1問足りませんでした。
■二年目
一般知識等はITの問題が多く、本業の知識ですらすらと解けましたが、法律科目が1年目ほど解けず、記述式も1問は完璧な回答、残り2問は全くわからず適当にそれっぽい単語を散りばめて埋めておいた程度でした。
時間ギリギリまでかかって全問解答完了となったため合格の確信は全くありませんでした。
帰宅後の自己採点では一般知識等は前年の16点から36点に大幅アップしたものの、法律の択一が思うように得点できず、一般教養とあわせて164点。
残り16点は記述式次第となり、1問は完璧の20点なので合格確定!のはずが「秩序罰」を「扶序罰」と書いてしまう痛恨の誤字。
他の2問は無理やり埋めたキーワードっぽい単語群は解答速報と重なるものの、解答としては明らかに間違っているため得点は全く期待できず、誤字による減点が5点以上となると不合格となってしまうため、ネットで「行政書士試験 記述式 誤字 減点」で検索するも、採点方法が公開されているわけではないため正確なことはわからず不合格を覚悟。すぐに3年目に向けて勉強を再開。しかし結果は合格でした。
【試験後の感想】
一般知識等は幅広すぎて日頃から色々なことに興味を持って生活していないと高得点は難しく、そのためにも一般知識等に区分けされている個人情報保護法等は確実に得点を取れるようにしておかないと足切りになってしまうと合格してから気づきました。
一人暮らしの単身世帯なので家族への配慮も不要で、本業の負担を減らしてもらうようなこともしていないため、お世話になったのは突破塾の方々のみですが、この教材が自分の勉強スタイルに合っていたようで効率よく勉強できたため、1年半という短期間で合格できたのも、自分の努力以上にこの教材のおかげだったと強く感じています。
この感謝の気持ちは言葉ではうまく表せずあまり感謝してなさそうな文章になってしまっていて申し訳ない限りですが、本当に感謝しています。ありがとうございました。