行政書士試験突破塾

平成26年度行政書士試験合格者
受験番号0710697 受験回数3回
神作 淑朱 様(宮城県)

【受験の動機】
 私は、8年前お寺に嫁ぎました。何も分からない状態でしたが、日々地域の方々と接する中で法律に関する話がよく出てきたことで、ここで私に法律の知識と資格があれば将来にわたり役に立つことがあるかもしれないと考えたのが行政書士試験を受験しようと考えたきっかけです。当時は結婚のため、それまで勤めていたところを退職し、まだ子供もいなかったため、自分の時間の中で新たに出来ることを作りたいと考えていました。

【突破塾を選んだ理由】
 受験1年目は某予備校の通信講座、2年目は同じ予備校の経験者向け応用編のみを通信受講しました。その後第二子の出産を経て、2年のブランクで再々受験を決めた時、たまたま突破塾の名前を見つけ調べたところ、講義内容がかなり深いところまで解説しているとのことで、自分にあっているような気がしました。また某予備校の1年目と2年目の講義内容に大差がなかったので、そのまま使用しての受験も考えましたが、新しいものを購入した方が改正などにも対応しているだろうと考え、比較的安価であったこともあり購入を決めました。

【各時期の学習】
 私は法学部出身ではありませんし、そのような仕事をしていたこともありませんので、全く1からのスタートでした。いきなり行政書士試験を受ける自信がなかったので試しにビジネス実務法務検定2級、3級を受験、合格しました。それを基礎的な知識として行政書士試験の勉強を始めました。

〈受験1回目 平成22年〉
 ただひたすら某予備校の講義DVDを見て教科書を読み込むことしかできませんでした。何を言っているのかわからないことも多かったので、その都度調べ、わかったら過去問を解いていきました。本当に理解に時間がかかり、前年に第一子を出産していましたので、子育てにも追われ、準備不足のままとりあえず受けてみようという気持ちで受験しました。
 結果は一般知識での足切りでした。

〈受験2回目 平成23年〉
 勉強内容ややり方は1年目とほとんど同じでしたが、繰り返しの効果かわかる問題が多くなってきました。子供を寝かしつけた後、机に向かうと、すぐに子供が起きてしまうので、主人のDSを借りて布団の中で過去問ソフトを繰り返したりもしました。また昼寝の時間を利用した勉強などにも慣れてきましたし、この年は事前に公開模試も受験できました。試験自体は、前年同様、全然出来なかった気がしたのですが、結果は174点の不合格でした。結果を受けて落ち込むよりは、このまま来年も受験できたら、受かることができるかもとやる気が出たのを覚えています。
 実はこの年の東日本大震災で当寺もかなりの被害を受けました。そのためこの年の受験は見送るかも含め、家族とたくさん話し合いをし、このような時だからこそ自分たちで出来ることを自分たちで出来るように努力していこうということになり11月に受験しました。
 平成24年も受験するつもりですぐに勉強を始め、第二子を7月に出産した時は病院に過去問を持ち込んでいました。しかし二人の育児は思っていた以上に大変で平成24年、25年の受験は断念しました。

〈受験3回目 平成26年〉
 平成26年も受験は難しいかと思ったのですが、受けるのであれば早く再開した方がいいと考えたこと、二人の子供を試験時間中預けても大丈夫そうであったことから、平成26年3月頃から勉強を始めました。
 まずは突破塾の講義CDを聞き込み、今まで勉強したことを思い出すことから始めました。二年以上法律の勉強から遠ざかっていましたので、CDを一回通り聴いてみて徐々に思い出していったような感じでした。始めてみると思っていたより覚えていたところもあり、突破塾講座の内容を聴いて以前は丸暗記していたことが「あーそういうことだったのか」といろいろなことが繋がっていくのがわかりました。またきちんと理解したことは忘れにくく、問題でも判断できたように思います。やはりただ暗記しただけでは太刀打ち出来ない試験なんだなと実感しました。

【勉強法(突破講座活用法)】
 講義CDはほとんどiPhoneに入れ、再生スピードをあげて聴いていました。日中でも夜でも空いた時間は聴くようにし、直前期は食器を洗いながら、洗濯物を畳みながらなどどんな時でも聴くようにしましたが、わからないところ以外は2回ずつしか聴く時間がありませんでした。

【他に使用した教材】
 過去問マスターDX(東京法経学院)
 パーフェクト行政書士 40字記述式問題集(住宅新報社)
 行政書士2014年法改正と完全予想模試(成美堂出版)
 本気で学ぶLECで合格るDS行政書士

【試験当日のエピソード】
 試験当日、私は大きなミスをしました。やれるだけのことはやったので落ち着いて試験に挑もうと決めていたのですが、前日に見たどなたかのブログに書いてあった「文章理解は最初にやる」という心が揺れ、その方がいいような気がして、今までの模試でも一度もやったことがなかったのに、突然本番で文章理解を先に解こうと決めてしまいました。というのも私は今までの2回の受験でも模試でも時間がない中で文章理解の問題だけは間違えたことがなかったのです。そのため先にやってしまえば試験に余裕ができるとその時は思ってしまったのです。しかし予想より長かった文章理解に苦戦し、時間もかかった上、結果的には2問も間違えてしまいました。そのような時間のロスに心が折れ、試験中は足の震えが止まらず、どうにか全問解こうともがいた3時間が過ぎていきました。他の問題が難しかったかどうかもあまり覚えておらず、呆然と帰路につきました。
 それから試験問題とは向き合わずただしまい込んで合格発表を迎えました。

【試験結果】
 5肢択一84点 多肢選択14点 記述36点 一般知識32点 計166点

【試験後の感想(お世話になった人へのお礼など)】
 受験を決めてから、二人の子供の出産や東日本大震災など本当にいろいろなことがありましたが、諦めず合格できたことを本当に嬉しく思っています。
 私の状況は勉強するにはいつも忙しく、「来年子供が幼稚園や小学校に行ってからにしよう」と何度も先送りにしようと思いました。しかしきっと子供が成長すればその時なりの忙しさがあり、また家業で責任のある仕事をするようになったりするなど、いつまで経っても受験できないような気もしました。幸い家族がみんな元気でいる今だからこそ、勉強する時間は自分で作るもの、目指していることのある「今」が、受験する最適の時なんだと思いました。
 私の合格は本当に幸運だったと思います。他の受験生のように1日何時間も勉強することはできませんでしたが、何年もの積み重ねで、こつこつと隙間学習をしてきた結果の合格だと思っています。
忙しい生活の中で、合格までの五年以上協力し支えてくれた家族にはとても感謝しています。また突破塾様の講義には、今までは資格取得の為でしかなかった勉強に、理解していく楽しさとすっきり感を何度も味あわせて頂きました。本当にお世話になり有難うございました。