平成21年度行政書士試験合格者
受験番号2550004
K・F様(東京都)
【行政書士試験受験の経緯】
会社を退職後、主婦をしながらファイナンシャル・プランナーとしてお金に関する相談を受けていましたが、不動産や相続、家庭の問題など法律知識が必要とされる場面に少なからず接するうちに、法律的な面からもお客様のサポートをしていきたいという思いが次第に強まっていきました。手始めに宅建を勉強し、民法のおもしろさに目覚めたのをきっかけにもっと勉強したくなり、行政書士に挑戦しようと決めました。
【平成20年試験】
CMでよく宣伝している通信講座を利用しました。FPと宅建もこれで合格できたのだからと、他社の教材と比較することもなく自然な流れで選びました。勉強期間は約1年で総学習時間は450時間。結果は150点台と合格点には遠く及びませんでした。主な敗因は、計画不足、応用力不足、アウトプット(問題演習)不足でした。
【平成21年試験】
自分に足りない応用力をつけるにはどうしたら良いか悩んでいたところ、ネットで突破塾の通信講座を知りました。「基礎から一歩踏み込んだ応用力まで」というコンセプトが、まさに私の求めていたものだったのですぐに申し込みました。
12月に憲法を購入し勉強を開始。朝型人間なので、一番頭がクリアな朝5時からの1時間~1時間半を必ずCDを聴く時間にあて、これは試験当日まで休まず続けました。とっぱ先生の落ち着いた口調とわかりやすい説明の中、「理解し、考え、記憶する」作業が自然と身についていったように思います。
憲法と行政法のCDは3回、他の科目は2回聴き、聴き足りない箇所はさらにピックアップして聴きました。突破塾で紹介されていたLilithなどの2倍速、3倍速で聴く方法がどうしてもわからなかったので、最後まで普通の速さで聴いていました。iPodを利用して移動中も聴き続けた結果、9月に受けた予備校模試では、問題を解いている最中にとっぱ先生の説明が突然頭の中で聞こえてくるという現象(=幻聴?)が起きました。
(スケジュール管理について)
6月までは1日1~3時間(日によってバラつきあり)、仕事がひと段落した7月からは試験勉強に多く時間がとれるようになり1日7~8時間ほど勉強しました。
全科目一通り学習を終えたのが6月末で、7月から2回目学習に入りました。
スケジュール表を作り、学習計画を科目ごとに月単位で立てました。この時気をつけたのは、各科目できるだけ間があかないよう1日2~3科目を並行して進めることでした。1年目の学習の時に、1科目終えてから次に移るという方法をとったところ、半年もほったらかし状態という科目がでてしまい再度学習に入る頃にはキレイさっぱり忘れていたという恐ろしい経験をしたからです。10月からは突破塾から送られたモデルスケジュールも参考にして、1日単位で細かく計画を立てました。
日々の学習内容と学習時間はエクセルで記録・管理し、全体のスケジュールはプリントアウトし常に目に入る状態にして進捗状況を一覧できるようにしました。手薄になっている科目がないかをチェックし、必要に応じ軌道修正もしていきました。
(記述対策について)
記述対策は、突破塾の記述問題集を民法は5回、その他の科目は3回繰り返しました。
苦手意識のあった民法については、全ての問題文の要旨と解答のキーワードをQ&A形式にしたリストを作り、持ち歩いて電車の待ち時間などの空き時間にもこまめにチェックしました。解説を読む際は必ずテキストの該当箇所も併せて確認する、この繰り返しが基礎力アップにも役立ちました。突破塾の記述問題集はやり尽した、と思えるところまでやりました。
(使用した教材)
基本教材 |
突破塾CD+テキスト |
六法 |
東京法経学院 必勝六法 |
過去問 |
東京法経学院 行政書士過去問マスターDX(上)(下) |
問題演習 |
LEC 公務員試験 過去問Quick Master |
記述 |
・突破塾記述問題集 |
模試 |
・大手予備校での会場受験4回 ・自宅受験1回 |
(模試について)
本試験で場の雰囲気にのまれてしまったという1年目の反省をふまえ、2年目は予備校の模試の回数を増やし場慣れに努めました(1年目は自宅模試のみ2回受験)。ところが、これが裏目に出てしまいました。9月に受けた模試で一度だけ200点を超えたものの、それ以降、合格点を超えることはなく、本試験に近づくにつれどういうわけか点数も下がる一方で、回数をこなすごとに精神的に辛くなっていきました。結果的には合格できたことを考えると、模試の点数にはあまりこだわらずに、場慣れや知識の補充のためと割り切ることも必要だと思いました。復習は各3~4回行いました。
(ノート作り)
10月頃からとっぱ先生おすすめの「ごった煮ノート」を作り始めました。問題演習で間違えたところや覚えにくいところなど、これはと思うものをルーズリーフに書きとめていきました。時間もありませんからきれいなノート作りではなく、書き散らした状態に近いものでした。全部で25枚くらいになったものを科目ごとにまとめて、試験当日の最終見直し用としました。
(試験当日)
最初は調子よく解き進んでいたのですが、民法でつまずいてからはパニック状態に陥ってしまいました。頭の中を「また今回もダメなのか!?」という思いがよぎり、冷や汗が出て気分まで悪くなるという最悪の事態に。あきらめて途中退出しようかと考えたほどでしたが、とっぱ先生からの直前メールを思い出し、「現時点での最高の答案を作り上げる」ことに集中すべく何とか最後まで粘りました。記述ではパニックと緊張で字がまともに書けないほど手が震えてしまい、左手で右手を押さえながら力を振り絞って書きました。
結果、合計204点で合格することができました。そのうち記述で46点という予想以上の点がとれたのは、突破塾の記述問題集のおかげです。途中退出せず本当によかったです。2年目の総学習時間は800時間でした。
【最後に】
合格につながったと思われるポイントを私なりにいくつか挙げてみます:
○ 学習計画をしっかり立て、極力守る
○ 知識の詰め込みだけでなく、理解し考えるようにする
○ 条文の読み込みを徹底する
○ 科目ごとの学習の間を空けすぎない
○ 絶対に合格するという強い意志を持つ
2年間の受験生活では、犠牲にしなければいけなかったものも多かったですが、それ以上に沢山のものを得た気がします。あきらめずに続けてよかったと思っています。
突破塾に出会い、合格できたことに心より感謝しています。本当にありがとうございました。