平成27年度行政書士試験合格者
受験番号7910001 受験回数3回
松田 渉 様(福岡県)
【突破塾を選んだ理由】
先ずそのコストパフォーマンスの高さです。1科目ごとに申込みができる上に、この値段で質問等のサポートが付き、そして学習初心者から上級者まで対応できる講座は他に無いと思います。次に、倍速再生での受講を推奨している点にも惹かれました。資格試験は情報処理能力を試す側面があるので、普段の受講から脳を鍛える訓練も出来る非常に理にかなった受験指導だと感じました。
【心がけたこと】
第一に「昨年の点数は何の保証にもならない」ことを意識しました。実は、受験1回目は独学で足切りは免れたものの144点で不合格、2回目は何と2点足らずの178点でした。悔しかったですが、この結果を受けて「前回の178点から2点上乗せする勉強をすればよい」とは全く考えませんでした。基礎すら出来ていないから落ちたわけで、その状態でまた同じ点数が確保できる程この試験は甘くないからです。とにかく強固な基礎を作り上げていく勉強を一からやっていこうと決めました。
第二に「200点超えを狙い、ぶっちぎりで合格するための勉強をすること」を覚悟しました。どんなに優秀な講師の講座であっても肝心の受講生が漫然と勉強していては合格することは難しいですし、中途半端に勉強して合格発表の日まで記述式の採点に賭けた悶々とした日々を過ごすくらいなら最初から本気で勉強したほうが絶対に良いからです。そのためにはやれることをすべてやってやろうと決めました。
【勉強法(突破講座活用法)】
昨今の難化傾向や不安定な合格率を見て、どんな難易度になっても必ず合格する実力が必要になると判断し、テキストを中心にした学習を重視することにしました。テキストを徹底的に読み込む方法で基礎力を高めることが合格への近道だと考えたからです。その前段階として、テキストを自分用にカスタマイズすることが必要になりました。それは過去問分析と間違いノートをすべてテキストにまとめ、合格に必要かつ自分に必要な事項がすべて載っている状態に仕上げていく作業です。具体的には次の通りです。
1.「自分用テキスト」の完成作業
法令科目は、まず指導通りに講義をすべて聞き終えて学習した後、法学検定の初級中級コースの問題を解いてテキストの事項と知識がどのくらい定着してるかを確認していきます。間違えた問題があればテキストにある出題論点の箇所に、どのように間違えたかを簡単にメモをしておくといいと思います。自分の間違える癖を知ることが出来ますし、学者の先生たちの出題傾向も分かります。この法学検定の問題集は再受験生で実力のある方は飛ばしても良いと思います。
次に公務員試験の過去問を使い、基礎知識(特に行政法と憲法の公法系科目)をさらに固めていきます。必ずテキストに戻り、どこの知識を使えば良いのかを確認し、間違えた箇所とその原因も分析してメモを残していきました。
最後にようやく過去問を平成18年度から真剣に解いて分析していきました。過去問を最後にしたのは実力がある程度付いてからのほうが効果的だと考えたからです。今までの学習と同様に必ずテキストのどの場所の知識を使えば正解できるのかを確認していき、メモもテキストに残していきます。特に行政法と地方自治法は18年度以前の問題も検討しました。因みに過去問集を購入する必要はないと思います。直近の過去問と解答は試験センターのHPに公開されていますし、それ以前の過去問と解説もネット上に存在しているからです。そして、ここまでやってやっと「自分用のテキスト」が完成します。完成までには勉強期間の2/3を充ててもいいと思います。そのくらい大切な作業です。
2.作業から実践的な勉強へ
残りの1/3の期間を使ってテキストの内容を頭に入れていきます。過去問で問われた事項や、どのように問われたか、そして自分がどのように間違えたかがメモとしてすべて記載されているので、基礎事項の体系的な確認と簡単な過去問演習、さらに間違いノートの確認が同時に可能になります。テキストは本番までに5周以上は回したと思います。しかも、過去問のエッセンスがすべてテキストには入っているので過去問そのものを何回も解く必要はありませんでした。
また、仕上げに国家総合職の過去問で行政法・憲法・民法の知識を試しました。とにかく深入りし過ぎないように注意しました。そもそもこのような応用教材に手を出して知識が混乱しなかったのは突破塾テキストの基本的な完成度が高いからです。そして直前期は毎週日曜日に市販の模試を利用して試験時間に感覚を慣らしていきました。
【他に使用した教材】
公務員試験過去問QuickMaster憲法・行政法(LEC)
国家総合職専門試験過去問500(実務教育出版)
法学検定試験問題集 中級コース
市販模試を3社分
【試験当日のエピソード】
当日、問題を解いていて全然手ごたえが無かったのを覚えています。あんなに勉強したのにと悲しくなりましたが、歯を喰いしばり口角を上げて問題を解き続けました。試験終了の合図と同時に全身の力が抜けました。答案用紙が回収されていくのをフラフラとした状態で眺めながら「絶対落ちた。二度と受けたくない。」そう思いました。すると回収のついでに試験官のひとりが「あなたが一番でしたよ。」と一言残していきました。何が一番なのかは未だに分かりませんが、そのときは「どうせ落ちてるんだから見立て違いですよ、申し訳ないなあ」と思い顔を上げられませんでした。そして、逃げるように帰宅し自己採点もせずに行政書士試験のことは綺麗に忘れて日常生活に戻りました。
【試験結果】
蓋を開けて見れば、記述を除いた択一・選択式のみで180点以上。記述式との合計で228点得点し合格していました。解けてないぞ危ないぞと思った方が集中していて良い結果になるのでしょうか?
【試験後の感想(お世話になった人へのお礼など)】
とにかく当初の目標通り200点超えでの合格が実現しました。つらいこともありましたが、本当に実りのある良い経験ができました。良質な講義とテキストを安価で提供してくださった突破塾には本当に感謝しています。基本事項、まとめの表、理由付け、記述対策、どれも試験突破に絶対必要な要素でした。突破塾の提供したものを中途半端ではなく完璧にマスターすれば必ず合格できると確信しています。
最後に、行政書士試験には不安定な要素もありますが、対策さえ間違わずに勉強すれば高確率で合格できる試験だと思います。これからの受験生には、常にアンテナを張って情報を手に入れていく姿勢と、行政書士試験を舐めずに想定以上のレベルの学習をする覚悟が必要だと思います。