平成25年度行政書士試験合格者 受験番号4710308
水谷 尚史 様(三重県) 

水谷尚史さん

【受験の動機】
   現在「住宅地盤調査業」を個人で行っており、かねてから業務の拡大・周辺知識の習得を図ろうと考えていました。そこで、まず平成23年に宅地建物取引主任者試験に挑戦しました。無事に合格後、学んだ知識を活かせる次のステップとして行政書士試験を受験しようと考えました。また、自身に降りかかった契約トラブル解決に伴う書面作成(中古車の瑕疵)、自賠責保険の被害者請求書類作成及び後遺障害等級認定書類作成などを独力で行った経験から、法務系資格に強い関心がありました。

【学校選び】
   宅建はまったくの初学者の状態で、某大手通信講座で学習していました。宅建合格のために過不足ないボリューム・内容で満足はしていたのですが、行政書士試験に向けて取り寄せた同社サンプルはボリューム、内容、そして価格とも疑問が残るものでした。「ボリューム少なすぎじゃないかな?」「最近の行政書士試験は難化しているっていうけど、この程度の内容で大丈夫かな?」「そのわりに正直、値段高いよな・・・」また、その他からも取り寄せましたが、「講義CDの言い間違えが多い」「カラフルなだけのテキスト」「派手な宣伝だけどこれって受講者が・・・」といった印象でした。
   決めかねているときにネットで見つけた突破塾。「あまり宣伝してないけど評判も良さそうだし・・・」と早速サンプルを取り寄せました。第一印象は「質実剛健」。華美なイラストなどはありません。私はそこにとても惹かれました。なぜなら大事なところは自分でマークすればよいのです。テキストがどんどんカラフルになっていきます。講義CDの中でマークするように言われるので漫然と聞くこともなく集中して聞けます。また、過剰に華美なイラストも必要ありません。
   宅建試験で分かったことですが、民法の問題を解く際には簡単な相関図を描く必要が出てきます。突破塾テキストには試験中に描くような簡単な相関図がたくさん載っているため、真似て書けば練習にもなります。カラフルで手の込んだイラストは試験中に描けません。
   価格もボリューム・内容を考えればかなりの低価格だと思いました。サンプル取り寄せ後、なんの迷いもなく突破塾に決めました。

【各時期の学習】
1年目{初期〜中期}
   平成23年12月から仕事現場の「帰り」の道中に車内で講義CDを聴き、帰宅後、事務仕事を一通り終えた後、もう一度CDを聴きながらテキスト読み込みを行っていました。憲法、民法、行政法・・・と送っていただいた順番で聞いていたと思います。問題演習などのアウトプットは一切行いませんでした。六法も全く開きませんでした。当時はそれなりに頑張って学習していたつもりでしたが、講義中のアドバイスも殆ど聞かず、今から思えば真剣さに欠けていました。

1年目{後期〜直前期}
   講義CD、テキストからのインプット(ようやく2周目くらい、商法・地方自治は1周目)は続けていましたが、一科目にかける学習期間に間が空いているため、テキスト2周目、3周目の頃には内容を忘れている始末でした。また、ようやく過去問に取り掛かり、なんとか試験までに過去10年分の憲法・民法・行政法の問題を2周終えたものの、商法・地方自治・一般知識においては、CD、テキスト、過去問を1周しかできませんでした。折角送っていただいた記述対策問題集もパラパラ読み程度でした。一年目は完全に勉強不足の状態で試験に臨みました。
   その結果は・・・総合160点台前半で不合格でした。

   準備不足を自覚していたので、不合格だったこと自体はあまり悔しくありませんでした。ただ、なぜ1年本気で取り組まなかったのか?無駄な時間を過ごしたことに対して自分自身に腹が立ちました。その点が悔しくてたまりませんでした。
   それと同時に、ほとんどテキストからのインプットのみ、それも十分でない学習時間で160点以上取れたことで「きちんとこの通信講座で学習すれば絶対合格できるはず!」といった確信も得られました。

   2年目の目標はもちろん合格、さらに記述の採点を気にすることなく、スッキリと年を越したいので択一180点以上を目指すことにしました。

2年目{初期〜後期}
   平成24年試験の翌日から始動、まずは憲法から始めました。
   仕事現場への「行き」「帰り」の道中で講義CDを聴く。(インプット補助)
   道中で聞いた箇所を、一年目で既にテキストにマーキングはしてあるため、帰宅後早聞きしながらテキスト読み込み。(インプット+α)
   と同時に該当の六法条文読み込み、判例チェックも行います。それが終われば民法を早聞きしながらテキスト読み込み。(次期予習)
   翌朝、出かける前の30分間で前日憲法のテキスト読み込みをおこなった範囲の過去問を解いていました。(アウトプット)
   以上が学習の基本形ですが、働きながらの為、どうしても疲労や睡魔によって、家での学習時間が不足しがちです。そこで、追いつかなくなった分を休日に補うようにしていました。早起きして朝食までの間、朝食後の家族で出かけるまでの間、家族との夕食後に寝るまでの間・・・など、思えば1年間リビングで過ごす時間は殆どなかったです。また、家での事務仕事中はBGMとして一般知識のCDを絶えずかけていました。
   このような流れで科目を入れ替えながらエンドレスで直前期まで行っていました。

Ex.  道中憲法CD(インプット補助)→帰宅後憲法CD&テキスト(インプット+α)→民法CD&テキスト(次期予習)→憲法過去問(アウトプット)→最初に戻る 

  ・このサイクルで憲法が終われば次の行政法に入れ替えて、

  道中民法CD(インプット補助)→帰宅後民法CD&テキスト(インプット+α)→行政法CD&テキスト(次期予習)→民法過去問(アウトプット)→最初に戻る

  ・基本は以上ですが、科目間のボリューム差があるため、適宜調整します。たとえば憲法インプット&アウトプットが全量終わっても、民法予習は終わってない可能性が高いです。その場合、同科目でインプット、アウトプットと次期予習を行うこととなります。

  道中民法 アタマのほうCD(インプット補助)→帰宅後民法 アタマのほうCD&テキスト(インプット+α)→民法 最後のほうCD&テキスト(次期予習)→民法 アタマのほう過去問(アウトプット)→最初に戻る

  ・この方法で1年目の課題であった学習期間の無駄な間が解決できたと思います。比較的短い期間に3回CDを聴くことができました。(テキストは2回読込み)これによって記憶、理解の定着が図れたと思います。さらにこのサイクルを続けるので3回×2=6回、×3=9回・・・と増えていきます。

  ちなみに道中の早聴きは行いませんでした。運転中にも関わらず、聴くことに集中してしまう危険があると判断しました。

2年目{直前期}
   試験2か月前くらいからは、車内CDと一般知識BGMは続けつつ、アウトプット中心にシフトしました。記述対策問題をこなしつつ、過去問で以前一度でも間違えたところに付箋をつけ再度解く。全科目解いたところで(前回から少し間をおいて、問題の正誤、解説を暗記していない状態にする)再び解く。ここで2回連続正解すれば付箋を外す。付箋が付いたままのところを、付箋が外れるようになるまで続ける。もちろん付箋を外す基準は正誤だけでなく、その理由について正しく理解しているか?です。当然傍らには突破塾テキストです。
   予備校の模試の類は一切受けませんでした。試験の雰囲気に慣れるため必要と考える方は行っておいたほうが良いかもしれません。私は本試験が同じ会場で2回目であること、宅建等でも試験の雰囲気は経験していること、また、地方在住のため、会場までの移動時間がもったいないことなどが理由です。ただ、試験時間3時間のペース配分を掴むため、市販の予想問題模試を3回解きました。公開模試に行かれない方も自主的な模試は是非やっておくべきだと思います。また、余裕のある方は、問題の傾向も違うと思うので何社か解くといいと思います。ちなみにこの模試の結果は散々な点数でした。さすがに落ち込みましたが、3回とも過去問では分からなかった自分の弱点が浮き彫りとなったため、最終期の見直しが徹底的にできました。これが無ければ多分不合格だったと思います。
   また、一般知識のテキストは、法令の学習が行き詰ったときなどに、息抜きの読み物として読むようにできるだけ心がけていました。

【突破講座活用法】
   問題集を解き、各肢の該当部分を突破塾テキストで見直す。問題集の解説だけで満足せずに、いつでもテキスト見直しです。六法条文を読んだあとも同様です。これを何度でもです。また、読み込むときに1回目はマーキング指示のところにマーカーでマーキング、2回目はカラーペンでアンダーライン、3回目以降はシャーペンの先で指しながらテキストを追う、という感じで読んでいました。綺麗に色分けできる方は工夫するとよいと思います。(私は根がズボラなのです)
   CDも聞ける環境にあれば、とにかく嫌になるくらい聞く。BGM代わりに聞いてきた一般知識は、おそらく1年で12回以上聞いていると思います。

【他に使用した教材】
   ・東京法経過去問マスターDX・・・突破塾でもおススメの過去問です。おススメ通り他社と見比べると解説が詳しいです。(しかし突破塾テキスト見直しは必須ですよ!)
   東京法経最強の模試・・・3回分の模試。ただ、直前期の10月(中旬だったと思います)に発売なので時間的余裕が欲しい方は他の予想問題から取り掛かるのもいいかもしれません。プラス料金でWEB解説講義が見ることができます。
   住宅新聞社行政書士新六法・・・判例、チェック問題、解説付です。重要箇所は赤字で書かれており、付属の暗記シート(赤)で隠して使うことができます。ただ、解説は簡易で最新の法令に適応していない箇所もあるように見受けられました。(個人の感想です)
   T A C 行政書士判例集・・・コンパクトでかさばらないので、出かけた時の暇つぶしなどとして読んでいました。

【心がけたこと】
   とにかく毎日学習を欠かさない。5分でもやる。ポケット判例集でもよいので読む。続けて習慣にすれば本を開かないと禁断症状(笑)がでてきます。盆正月でも必ず行いました。
   当たり前ですが、本業をおろそかにしないこと。学習時間確保のため睡眠時間を削って体調を崩したり、怪我でもすれば、学習できないどころか収入も途絶えてしまいます。あくまでも本業第一です。

【試験当日】
   当日は冷たい雨が降っており、肌寒い日でした。トイレが近くなるのは必至と考え、朝から利尿作用が高いコーヒーは控えました。試験中トイレには行けますが、できるだけ時間を有効に使いたかったからです。おかげで3時間無事に試験に取り組めました。本番は普段と違い緊張もするため、通常時トイレが近くない人も何かしらの考慮をされるとよいかと思います。ちなみに私は仕事柄トイレがない環境ですので、通常冬場の屋外でも7〜8時間は行きません。それでもやはり試験中のトイレは気にかかりました。

   残り5分の段階で1問マークしなおしました。試験後自己採点でなおす前が正解と判明し、かなり落ち込みました。今思えば何故変えたのか分かりません。やはり焦ってしまうのでしょう。
   あと、かなりベタですが、昼ごはんは大好物ということもありカツ丼を食べました(笑)

【結果発表まで】
   自己採点は択一160点前半でした。記述は概ね完答に近いのが一つ、後二つは文字数埋めたものの、部分点がどれだけつくか?といった感じでした。目標としていた択一180点には届かず、マークし直しのこともあり、悔しくてなかなか寝付けませんでした。1か月くらい後、予備校に依頼していた記述の採点結果が発表されました。1社は22点、もう1社は24点・・・。ビミョーすぎる点数でした。ネット上、予備校分析では記述問題の激辛採点のウワサもあり落ち着かない日々が始まりました。

   くよくよしていても仕方がないので、翌日から不合格前提で再度学習を始めました。知識を維持したかったので、民法のCD&テキスト読み込みを中心に合格発表まで続けていこうと決めました。が、やはり気が抜けてしまい年末でほぼ辞めてしまいました・・・。年明けからは気が向いたら問題を少し解く程度でその日を待ちました。

【合格発表当日】
   前日から緊張で落ち着きません。さらに当日仕事が入らず、自宅で発表の午前9:00を今か今かと待ち続けるハメになってしまい、さらに緊張度はアップしました。動物園のクマさんよろしく部屋の中をウロウロしながらその時を待ちます。ふと8:50頃にPCの画面を更新すると・・・何故か画面が変わり合格者の番号が分かるようになっていました。震える手でPDFを開きました。ひとつひとつ番号を確かめていくと・・・「あった!あったよ!」喜びを爆発させる前に何度も受験票の番号と画面の番号を見比べます。布団を干していた妻を呼び、念のため確認してもらいます。「おめでとう!!」二人で大喜びした後、私はその場にヘナヘナとへたり込んでしまいました、「報われた・・・報われた・・・」と泣きながら(笑)ちなみに総合点は180点台でしたが、予備校採点から大きく外れるものではありませんでした。

【反省点】
   アウトプットがほぼ過去問しかできませんでした。講義中でも勧められている公務員試験問題にも取り組みたかったです。過去問を概ねクリアできた時期が遅かったこともあり、直前期に手を広げたくなかったため、手が出せませんでした。未知の問題に慣れておく必要があるかと思います。
   択一180点を目標としていたからではないですが、記述が手薄になってしまいました。なんとなく理解していても書けない感じです。もっと書く練習をしておくべきでした。
   模試をもう少し早期に何回か解いておくべきでした。前述したように必ずしも一斉模試である必要はないと思いますが、弱点の発見ができると思います。点数が悪くてもあきらめず、直前期でも冷静かつ適切に対処すれば道は開けると思います。

【受験後の感想とお礼】
   試験会場に行ったのは私一人ですが、合格までモチベーションを保って戦えたのは私一人の力ではないと痛感しています。
   二人の子どもたちは試験前激励の手紙とお守りを渡してくれました。試験中胸ポケットに入れて臨み、難問奇問を前にして心が折れてしまいそうなとき握って乗り越えました。学習期間中、特に試験直前は遊んであげることもできなかったので、我慢させた分いっぱい遊んであげようと思います。妻は体調管理や家事など学習に集中できるような環境を用意してくれました。本当にありがとう。
   そしてもちろん・・・突破塾のみなさんです。突破塾だったからこそ合格の栄冠をつかめたと思います。試験直前に頂いたメッセージ、何度も何度も読み返しました!またCDの中の「試験終了の鐘が・・・(略)」、あの言葉で死力を尽くせました。本当にありがとうございました!

   今後、現在の仕事に加え行政書士登録をする予定です。また必要であれば周辺関連資格も取得しようと考えています。少しずつではありますが一歩一歩進んでいきたいと思います。

この文章がこれらから行政書士試験に臨まれる方にとって多少なりとも参考になれば幸いです。長文、駄文最後まで読んでいただきありがとうございました。

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