平成20年度行政書士試験合格者
M・T様(秋田県)
1月26日の朝、行政書士試験センターのHPで自分の受験番号を見つけたとき、過去3回の不合格の経験が無駄でなかったことを感じました。不合格の3回の事実も今年の行政書士試験合格をもたらしてくれたものです。今年の結果をもたらしてくれたのは、突破塾の合格講座のおかげです。
行政書士試験の不合格は平成17・18・19年度と3回連続でした。17年度は始めた時期が6月だったので時間不足でした。
18年・19年は大手予備校の通信講座を利用しました。答練・模試の比重が大きい講座でした。多くの時間を問題演習にあてましたが、172点、174点と一歩及びませんでした。
19年度は、記述式で20点しか取れませんでした。とても徒労感が漂い、あきらめの気持ちもないと言えばうそでした。一方で、択一1.5問で合格できる点数であったことで、20年度もう一年受験してみようと奮起しました。
平成20年度行政書士試験に向けて必要な対策は、基本的な知識の再整理と徹底的な記述対策の2点でした。私が最初に行政書士試験を受験した年(17年)には、今まで出題されなかったような問題が出ました(二重の基準など)。そのため、難しいことを覚えなければ合格できないと思い、結果として基本的なことがおろそかになっていました。
もう一度初心に立ち返って行政書士試験の勉強をするペースメーカーに突破塾を選びました。HPの合格体験記や掲示板を閲覧すると、受講者の評判が良く、19年度に購入した突破塾の記述式問題集の内容が良かったことが選択の決め手でした。
スケジュール管理の難しさは過去3回の行政書士受験で経験していました。たいした工夫ではありませんでしたが、3ヶ月の卓上カレンダーに、「民1」程度の書き込みで自己管理しました。目の前に毎日勉強したことが残るので意外と励みになりました。3月より民法から聴き始め、6月の終わり頃までは憲法・民法・行政法・地方自治法・商法の講座を聴き終えることができました。インプット期に実施された模擬試験は受験しました(L、W社)。
7・8月は、社労士受験対策のため行政書士受験対策は模擬試験の受験することくらいしかできませんでした。社労士の本試験が終了した8月下旬より、講座CDの聴講と記述式対策を中心に直前期対策を本格的に進めました。とっぱ先生のおすすめに従ってブログを開設して勉強の記録を残すようにしました。この時期は、昨年までは予備校の答練を毎週のように受験していました。私にとっては、講義の内容が消化しきれていないのにただ問題をこなすだけで、未消化の山を作るだけでした。練習不足のままで試合に出るようなものでした。同じ結果になると思い、今年は、答練受講をしませんでした。行政書士試験直前期の答練漬けは、学習の進み具合によっては逆効果になることを過去の経験から学んでいたからです。
9月からは朝1時間早く起きて講座CDを2枚ずつ聴きました。2倍速処理したデータをipodにオーディオブック形式で取り込み、さらにオプションで速めの速度で再生して聴きました。市販の肢別問題集の正誤の論点をマーカーで確認しながら、行政書士の過去問の論点チェックも並行してしました。何が、行政書士試験で問われているのかを意識した対策を心がけました。
記述式問題対策は、記述式問題集のマスターに全てを委ねました。最初は、問題と講座テキストを突き合わせ、付箋を貼りながら、実際に書いて進めていきました。時間はかかりましたが、一通り終えました。2巡目以降は、過去の行政書士試験の出題実績にあわせて、憲法は多肢選択式、行政法は多肢選択式、記述式、民法は記述式に絞りました。早朝学習は行政書士試験3週間前から記述式対策にあてました。とにかく書くことを繰り返しました。ボールペンを5本使い切りました。これだけ書いたのは学生時代以来でした。模擬試験は会場受験は1度のみ(T社)で、図書館を利用した自宅受験を複数回受験しました(W、L、I社)。
本試験は、自己採点してみると記述式以外で162点でした。合格発表までの2ヶ月余りは待ち遠しくも不安な日々でした。合格発表当日、行政書士試験センターのHPで、自分の受験番号を見つけたときは、心の中でガッツポーズをしました。郵送されてきた合格通知書に点数を確認するとなんと200点、そのうち記述式の点数は38点でした。過去3回の不合格の経験、悔しさが報われました。
記述式は、私にとって弱点でした。その克服に心がけた結果、行政書士試験に合格することができました。突破塾の記述問題集は、問題数が豊富でマスターするのは簡単ではありませんでした。それでも、繰り返し取り組むことで基礎力がついたのだと思います。記述式問題集に取り組んだ結果として、択一の総得点162点も過去最高点でした。
合格した今、「愚直に、基本的なことを繰り返して学習すること」が、資格試験の勉強に大切なことだということをあらためて教えられました。
取得することができた行政書士の資格を今後の人生に生かしていきたいと思います。
突破先生、そして家族のみんな支えてくれてありがとう。