平成13年度行政書士試験合格者 水餃子様

---ゼロからの出発---

平成12年12月、風呂から上がり何気なくテレビのスイッチを入れるとNHKでプロジェクトXという番組をやっていた。
伏見工業高校ラグビー部を見事に全国クラスのチームにした山口良治先生と生徒達の紹介だった。
112対0で負けた強豪高校チームに対して、まともな練習もしてこなかった生徒達が、試合後のミィーティングで突然「くやしい、勝ちたい、勝たせてくれ」と叫びながらグランドに泣き伏せた。山口良治先生は「勝たせてやる、俺についてこい」と返しその後は厳しくそして辛い練習を倒れて動けなくなるまでこなし、わずか一年後にその強豪高校チームと春の京都府大会で決勝戦で戦いそして18対12勝ち京都府一位に輝いたという話には大いに心を打たれ、自分も何かに挑戦してみたいと思った。

平成13年、年明け早々近くの書店に行き色々な資格を紹介する本をパラパラと見ていると「行政書士」という資格に目がとまり読んでみると、在留資格認定証明交付申請や在留期間変更申請、永住許可申請といった入国管理局に対する各種書類に関する業務があった。妻が外国人であるのでこれらの書類は随分と身近に感じられ即行政書士試験に挑戦しようと決心した。その後大きな書店に足を運び、どんな勉強をしたら良いか考えることにした。
ただ、田舎の書店ではどれを見ても過去問題を集めたものばかりで意味も理解せずに単に覚えたところで合格できるわけが無いだろうと、良い教材に出会えず途方に暮れた。

---突破塾との出会い---

インターネットは今でこそ定額常時接続だが平成13年1月中旬当時はそうでなくインターネットで色々調べてみるということに対して何故か躊躇していた。しかしそんなことでは良い講座には出会えないと思い、いろいろと調べてみることにした。
すると最初に見つけたのがこの突破塾のホームページだった。
電話代のことも忘れ隅から隅まで食い入るように見あさってみた。
何しろ受験課目は法律と一般教養だという程度の予備知識しか無かったので、○○法と言われてもピンと来ず、ただただ法令課目の多さとその言葉の難しさに圧倒されて不安になってしまい、私の力ではとても越えることができない山なんだろうと、恐れをなしてしまい挑戦する意欲が途絶えてかけそうになってしまった。

学生時代ろくに勉強もせず大学時代はバイトに明け暮れそのお金で海外を放浪してた私は勉強は苦手だわ、理解は人数倍遅いわ法律的思考回路はゼロといった状態だった。唯一勉強に関する思い出と言えば、大学時代に英語が全くダメな中学1年の女の子の家庭教師をして2年かかったが成績表が2から4になり自信を持ってもらうことができたことだろうか。その後高校生の彼女と路上でばったりでくわすと「先生、久しぶりね、私英語クラブに入ってるよ、大学は英文科に進むつもりで、がんばってるよ。」と言われ、家庭教師として赴いた当初英語は嫌いだと教科書はたたきつけられるわ、宿題はやらないわ、大変だった状態を思い出し、それを思うと彼女の言葉は目から涙が出るほど嬉しかった。そして自信が持てればこそ、好きになればこそなんだとつくづく思った。

インターネットで探していくと数々の予備校を知ることができた。
私は他人の作ったペースでやるのは、どうも苦手でやる気が失せるというタイプだから当初から通学は考えてなかった。
どこの予備校がどういう評判なのか、そして教材の程度はどうなのかということを聞く知り合いもいなかったので、とりあえずLECの出る順と行政書士試験の過去問題集を購入してみた。
民法から初めてみたが私にとって読んでいるだけではあまりにも漠然として覚えるのが難しかった。

とっぱ先生が「理解をしてから記憶する」という勉強法を紹介していたことを思い出しもう一度突破塾のホームページに訪れてみた。
行政法の通信講座が発売間近だということを知り、値段を見ると15,000円。
出る順は上下合わせても5,000円もあればお釣りが来るので随分と高いものだなと思えて、突破塾はメジャーでは無さそうだし、そんな所が作る通信講座で大丈夫なのかなと行政法の通信講座を買うことに随分と悩んでしまった。(今思えば、こんな躊躇は全く不要で随分と無駄な日を過ごしたもんだとしか思えてならない。)
とっぱ先生やスタッフの先生の紹介や先生達の掲示板でのコメントを何回も何回も読むうちに、突破塾通信講座でやってみようと決心し申し込んだ。
同時に勉強嫌いの私が成し遂げるために以下のように受験の目的と誓いを決めた。

1 自分のためにがんばる
2 家族のためにがんばる
3 行政書士の資格を得て社会に貢献する
4 勉強すれば行政書士試験に受かる
5 受かるためには勉強する
6 絶対に言い訳をするな(言い訳をすればキリがない)

---行政法との闘い---

平成13年2月上旬突破塾から行政法通信講座が届いた。
まさに手作り、そしてホームページの雰囲気と同じ温かさを感じた。
私はこういった通信講座に直接赤ペンやマーカーをすることに気がひけてしまうタイプなのでまずはB5サイズの教材をA4サイズにコピーしオリジナルは大切にしまっておくことにした。A4へは片面コピーなので枚数が増えて大分かさばるが左側の白いページに自由に書き込みできるは本当に便利だった。

行政法は最初から聞きなれない言葉、行政の原理等の重要な語句が次から次へと飛び出し、これから先どうなるのだろうと、とても心配になった。
しかしそれをいつも吹き飛ばしてくれたのは講義テープの冒頭や所々にあるとっぱ先生の激励の言葉や学習方法のヒントだった。
今でもよく覚えているとっぱ先生の言葉は「行政法はとっつきにくいが、身近なことに置き換え理解して記憶する。そしてこの通信講座はワンランク上まで網羅しているのでこれをマスターすれば、そんじゅうそこらの行政書士試験受験生には絶対負けない。そして行政書士試験の合格がぐっと近くなる。」
「理解をしてから記憶する」、言ってみれば簡単だが学校のテストや入試、全てが記憶記憶、暗記暗記でやってきた私にはとても新鮮な方法だった。
理解には時間がかかるが、理解してしまえば記憶しやすいし頭に残る。
暗記暗記に集中するより行政書士試験合格までのトータル時間でみれば時短になる。まったくその通りだった。
そして理解ができていれば、知らない問題が出ても推測や応用ができるし、さらに辛い勉強が楽しくなるということが、痛いほどよく分かった。

私の勉強方法は講義テープを聞きながらとっぱ先生の説明を教材に赤ペンで書き込むのだ。そしてテープの片面を終えるのに最低でも2時間はかかった。その後復習を行う。翌日には前日までに勉強したところの復習をしてから次のテープへ進む。復習はどうしてそうなるのか、どういう意味なのかを目の前にある壁に向かって分かりやすく声を出して教えてあげることだった。教えたり伝えたりすることが出来れば理解しているかどうかが確認できるのでこの方法をとった。
民法の代理のところでは「親亀がこければ小亀もこける」という名文句や相隣関係では竹の子は根っこである話までもしっかり書いてあり、これらも壁に説明したことも覚えている。
いつの間にか壁に対する言葉も自分の言葉になっていくにつれて、自分でも身についてきたのが分かった。
いつだったか「受講生の部屋」でのとっぱ先生から小テストで「自分の言葉で説明できてて良いですね」と褒められた時は本当に嬉しかった。そして次のステップを登ろうという気に繋がった。
講義テープでとっぱ先生が「法律用語は難しい言葉が多い。でもその難しい言葉を振り回すのでは無く、相談者が分かるような言葉で教えれることができるようになってくださいね」と言っていたことを良く覚えている、今後とも実践していきたい。

行政法は本当にイメージが大切。許可とくれば運転免許や営業許可といった具合に身近なことに結び付けられれば、しめたもの。どんどん進むし行政書士の勉強が本当に楽しくなる。
講義テープではその辺が十分に噛み砕いて説明されていて、15,000円の行政法通信講座を買うことに躊躇していた自分を思い出し笑った。

---やっかい物の民法と一般教養---

平成13年3月中旬ごろ行政法を終え次は何をすれば良いか、突破塾の次の通信講座はまだ発売されていなかったので、メールで相談してみた。
民法は行政法と同じく早いうちにスタートした方が良いとのことで民法の教本を紹介してもらい、早速購入して始めた。同時にせっかく学習した行政法を置き去りにしては忘れてしまうという不安にもかられ、1日10ページを目標に復習も進めた。
行政法を終えわずかだが、他のことにも目がいくようになり一般教養について悩みだした。突破塾の先生のアドバイスを参考に高校用の政治経済の参考書、漢字問題集、国語長文問題集、公務員用要旨把握問題集等を購入した。また新聞(地元新聞とネット上の日経)を隅から隅まで読み始めた。
政治経済は比較的好きだったが国語は大嫌い。要旨を選ぶ問題は寒気がした。どうしてこの選択肢が正解なのか理解できない状態で、国語は漢字2問正解できれば良いとすら思った。
それでもせっかく購入したからと要旨把握の問題は必ず1日2問挑戦した。

民法はやっかいだった。1000条を越える条文、イメージも独学ではつかみ難いはで気が遠くなった。民法を捨てたくなる人の気持ちがよく分かった。
しかし民法は出題数が減ったものの記述で出題され合否を分ける可能性もあるというアドバイスをもらっていたので、捨てるなんていう気には全くなれず歯を食いしばって立ち向かった。突破塾の民法通信講座ととっぱ先生の講義テープが待ち遠しくて仕方がなかった。
平成13年4月には突破塾漢字教材が発売され即購入し取組み始めた。
同時に国2・上1の行政法の問題集にも取組みはじめた。

---憲法の重たさと素晴らしさ---

平成13年5月上旬、民法の教本を終えたころに憲法通信講座が発売された。
何も迷うことはなく即銀行へ走り送金した。
憲法通信講座が届くとすぐ例によってA4用紙へコピーし、オリジナルは大切に保管し学習を始めた。
心配症の私は行政法、民法を置き去りにすることはできず毎日少しずつ復習も並行して行った。
憲法は内容自体は行政法や民法と比べればそれほど、とっつきにくいことも無く順調に進んだが憲法の行政書士試験問題が難化していたので気を引き締めて学習した。人権では憲法の重たさと素晴らしさを知った日々だった。

5月になっても相変わらず国語の要旨把握はしっくりと来なかった。要旨把握が得意な人は、どうやって答えを導き出すのだろうかと悩んだ。

---山を越えた---

平成13年6月中旬、勉強の仕方は相変わらず法令は前日までに学習したところまで復習を行いそして次へ進む。壁に向かって説明するという方法を繰り返していた。
行政書士試験の勉強を開始して4ヶ月、1歳4ヶ月になる男の子の面倒をろくに見ておらず、子供に忘れられないようにと、お風呂だけは毎晩入れてたまにはオムツを交換したりした。私の部屋に向かって「パパー」と元気に向かってくる子供を妻が「お父さんはお仕事中だから、ママと遊ぼうね」と言い聞かせ別の部屋へ連れて行く姿は、父親として寂しいものがあった。
少しの時間でも行政書士試験の勉強から離れると置き去りにされるという不安から、こうなってしまった。
もちろん連休はどこにも行っていない、5月中旬に妻の里帰りに付き合って北京に行ったが子供を連れて多少散歩したりしたが、その時間すら教材を見ていないと落ち着かず不安になった。(性格上仕方がなかった。)
その時思った、「絶対に行政書士試験に合格してやる。なにがなんでも合格してやる。この姿は10月末で終わりだ、絶対に終わりにする。そしたら家族であちこちに遊びに行こう。」

6月中旬には憲法を終えた。突破塾の先生には「行政法、民法、憲法が山ですから無事に山を越えましたね。残りの法令はリラックスして進めて下さい。」と言われた。
いつの間にか行政法は大好きな科目になっていた。そしてとっぱ先生が言った通り、「そんじゅうそこらの行政書士試験受験生には負けない」という自信も持てるようになっていた。しかし民法はそうもいかず特に記述対策は不安だった。

国語は相変わらずだった。イライラしながら要旨把握の問題を毎日毎日2問挑戦した。そして文学史は重要度が低いだろうということで切り捨てることにしその代わり文法は見ておくことにした。
社会の地理、気候等を切り捨てた。中国史や西洋史、明治以前の歴史も割り切って切り捨てることにした。

---梅雨空のもと諸法令---

平成13年6月中旬には憲法を終えて諸法令に取り組み始めた。
地方自治法はイメージができずまた税法はLEC出る順の内容自体に不安だったので、突破塾の通信講座を待つことにし戸籍法、住基法、書士法、労働法、商法等を手持ちのLEC出る順で学ぶことにした。単に暗記するだけで複雑な点も少ないので少々気楽だった。

そうこうしているうちに、突破塾の民法1通信講座が発売になることを知り即購入、A4へのコピー後すぐに学習を始めた。
通信講座には行政書士試験対策としての民法の学習の仕方が説明されていてやっぱり突破塾通信講座は受講生思いの教材だと再認識した。
そして自分が苦しんでいた1000条にも及ぶ民法が行政書士試験対策として考えたら全部で200条以下に思えてきた。決して簡単ではなかったが、とっぱ先生が講義テープで実に分かり易く丁寧に教えてくれたからだ。その分教材は色々な色でお化粧されネオンのようになった。
とっぱ先生も講義テープの中で時より言っていた、「民法は面白いと思ってまず好きになることが大切。」それにしても本当に不思議だった、しっくりこなかった民法がとっぱ先生によって講義がなされると、みるみると理解できるようになってしまうし、理解できれば当然のように面白くなってしまう。登記(177条)に関する複雑なこともへっちゃらになってしまった。

---夏もせっせっと---

盆休みも行政書士試験の勉強に明け暮れた。庭で子供用のプールで水遊びをさせることだけは自分もクールダウンするために喜んでやった。気持ちの上で若干ながらで余裕が出てきた。
それでも民法、憲法、行政法の復習、漢字練習、政経参考書読込みと文章把握2問挑戦は1日たりとも怠ることなく続けた。

また不思議な経験をした。要旨把握だ。百発百中とまではいかないが、正解が手にとるように見えるようになってきたのだ。いつそうなったのか分からないが突然相手の言っている英語が分かるようになった時と同じ感覚だった。どうして見えるようになったかというと、「答えを勝手に自分で作るな」「答えとなるヒントは必ず文中で自分を待ってる」ということを体で覚えることが出来たからだった。
なんだ当たり前のことじゃないかと思われるだろうが、苦手な人間にとってこれを体で覚えることが何よりも難しいのではないだろうか。
突然文章把握や並び替えに大きな自信を持ち始めた。漢字2問正解が精一杯と考えていた国語が、4問いや5問ひょっとしたら、まぐれで6問行けるかもしれない、そうしたらあと社会で5〜6問確実に取れば絶対に行けるという気持ちになってきた。
ところで数学について(人によっては算数レベルと言われるが)私にはノーベル賞を受賞するぐらいの困難さだ。これだけは中学時代から体が受け付けないのだ。そう、コンピューターがフリーズするように全身がフリーズしてしまう。時おりせめて行政書士の過去問程度はと思いやってはみるが全然だめだった。数学は出題されても1問だからその日のひらめきで肢1以外を答えとして選ぼうと固く決心したが一応簡単な公式だけは覚えた。

---9月は模擬試験の季節---

諸法令はとっぱ塾の諸法令通信講座1・2で順調に進めることができた。
通信講座を手に入れる前は地方自治法はどこに的を絞って良いか分からず、苦労したが通信講座にあるところを徹底的にマスターした。これで4問正解を頂戴するぞという自信が持てた。
法令で1つだけ大きな不安があった。それは民法2だった。民法1通信講座が素晴らしくこれなら民法も怖くないと思っていたから民法2通信講座が早く発売されないかと、まるで彼女とのデートの日を指折り待つかの如く、毎日毎日に恋しくて仕方が無かった。

予備校による模試を受けようと色々と探してみた。そんなお金があったら子供の紙おむつ代に回そうかとも思ったが、もう何年も集団の中で試験を受けたことが無いので雰囲気を味わうためにも受けた方が良いと考え、ある予備校の模試に申込んだ。
さらに予備校が販売している市販の模試も購入し早速第1回に挑戦してみた。得点は100点オーバーし安心したが時間に全く余裕が無いことが分かったことは大きな収穫だった。そこで以下の作戦を立てた。

問題を読んで即ひらめかなければ飛ばして後で考えろ。さも無ければ出来る問題まで犠牲になるぞ。

一般教養は最初の漢字を解いたら、社会に行け、要旨把握や並び替えは後でじっくり考えろ。要旨把握、並び替えには全部で30分時間を確保しろ。
そうすれば必ず点が取れる。

数学は肢(1)以外で、ひらめいた肢を選べ。ろくに分かりもしないのにじっくり考えるな。時間の無駄だ。他の問題に時間を費やせ。ひらめきが当たれば儲けものだ。

---模試に挑戦---

模試は日曜日に行われた。模試の数日前からは意図的に計画した行政書士試験の数日前と同じような復習メニューにした。特に注意したのは、勉強をカリカリやらないでとにかくリラックスすることだ。行政法・憲法・民法1は復習しなかった日は1日たりともなかったので敢えて何もせず模試2日前の1日は諸法令1、もう1日は諸法令2に目を通すということにした。

模試会場には2時間前に着いて、軽くおにぎりを食べゆったりとした気持ちを保った。心配症の私だが試験場でせっせと勉強する気持ちには全然なれない。
時間が経つにつれ受験者が増えだしテキストや六法をパラパラとしている様子が目に入るが、直前にエネルギーを消耗してしまいそうで私はしなかった。
その代わり心の中で、何回も何回も「絶対できる。絶対できる」とつぶやいていた。

模試は2回とも、ひらめきで数学は得点をもらい、また合計点では100点オーバーを取ることができ順位も上位3%に入っていた。
下位から3%なら学生時代常連だったが上位からとは・・・・。上位者の気持ちが分かった気になった。「そうか、上位者はまたこれを上回る成績をとってやろうという意気込みにかられてますます勉強をし喜びを感じるんだろうなぁ。」

大好きな行政法は9問中1回目は7問、2回目は全問正解した。「そんじゅうそこらの行政書士試験受験生には行政法は負けない」を実現した気分で大満足だった。
早速結果を突破塾の先生に報告した。すると「これまでの勉強の仕方が正しかったことが証明されましたね。今後もがんばってください。」という返事をもらった。本当に嬉しい返事だった。嬉しくて何度も何度も読み返した。
そして「模試は本試験のつもりで、本試験は模試のつもりで受けてくださいね。」というアドバイスをもらった(後に痛感することになってしまった。)

---愛しの民法2通信講座がやってきた---

親族法は出ないだろう、出たとしてもとりあえず他の教本は読んでいたのでなんとかなるだろうと考えた。民法2では親族法の前まで、しゃかりきに勉強した。
そして記述対策用のスペシャルシートやそれに関する講義テープ内容も、とっぱ先生たちが、我々受講生が記述でなんとか得点できるようにと作成してくれたという熱い思いを強く感じた。
10月も相変わらず行政法、憲法、諸法令、漢字、文章把握、そして社会は突破塾スペシャル教材、時事用語はとっぱ先生推薦のカンキ出版の本を勉強するというスタイルだった。
行政書士試験日が近づくにつれドキドキハラハラして教材を見ていないとますます落ち着かなくなってきた。
時おり行政書士の勉強を開始した2月のころを思い出し色々と考えた。「あれから8ヶ月か、病気もせずによくも毎日毎日勉強が続いているもんだ。苦しいけどでも楽しいんだろうなぁ。なんとしてでも行政書士試験に合格したいなぁ。」

---アドバイスの意味を痛感した行政書士試験日---

いよいよ明日は行政書士試験だ。実は気持ちの半分は早く試験日が来てほしかった。
なぜならこの勉強の日々から開放され楽になれるからだ。
民法が心配だったので通信講座1と2の両方を1日かけて目を通すことにした。
そして地方自治法も目を通して寝ることにした。
ところが、あがり症の私はここ一番という日を翌日にするとその夜は緊張して寝つき極度に悪い。そうなって欲しくなかったが、やっぱり・・・。
妻が気を利かせてその日の昼は天気が良かったので布団を干してくれた。
おかげで布団がポカポカなのだが緊張している私は体が熱くなってなかなか寝れなかった。寝ようと思うとますます寝れない。汗すらかき始めてしまった。寝れないことにイライラし始めてしまい悪循環に陥った。
どうだろう5時過ぎにはなんとか寝付けただろうか、そして8時に目覚ましに起こされた。3時間しか寝てない影響で頭がぼーっとしている。睡眠不足だと極度に頭の回転が低下する私は短時間で各問題を解いていかなければならない試験を前にひらめくものもひらめかないかもしれないと、とても弱気になった。
行政書士試験会場で勉強はしないが、模試と同様にお守りとして大好きな突破塾の行政法通信講座をカバンに入れて出掛けた。家を出て外の空気を吸ってもやはり頭が冴えずにぼっーとしていた。
こうなればガムだと思いガムを駅の売店で買いかみ続けた。

2時間弱前に行政書士試験会場に着き、おにぎりをほおばって、その後は気を落ち着けようとした。頭がぼーっとしているのは変わらなかった。「この場に及んで、最後の最後にコケるのか・・・・やだよーやだよー」としばらくの間最悪な精神状態になってしまった。「だめだ、こんなことは言い訳にならない。
できない理由をあげたらキリが無い。言い訳は絶対許さない」「絶対できる。絶対できる。」と心の中で唱え始めた。

すると後ろの席から女性が「すみません、時計をもうちょっと右の方へ置いていただけませんか?時計を忘れてきちゃったので・・・・」
心配性の私はこういうところには抜け目は無かった。スペアーの時計を持ってきていたので、快く「これを使って」と手渡した。ちなみに、鉛筆がボキボキに折れても良いように10本以上、そして小さい鉛筆削りのスペアーも持っていた。

試験官の合図で2時間半に渡る闘いが始まった。以前立てた作戦通り問題をこなした。
行政書士試験が終わるころには睡眠不足のせいで気が遠くなっていた。確かに頭の回転は悪かった。ひらめきも無かった。
「模試は本試験のつもりで、本試験は模試のつもりでリラックスして受けてください。」というアドバイスの意味を痛感した。絶好のコンディションで落ち着いて試験に臨むということは本当に難しいもんだ。

帰りの電車の中で一般教養が不安になり、問題を取り出してあれこれと見た。色気を出したら解けて「もらった」と思った数学、問59をよく見たら、最初の5人を引くのを忘れていたこと、文法の問題も間違えたことに気づいた。
家に着き「おかえりなさい」と言われ「あぁ終わったんだ」という気持ちになった反面、一般教養のことがますます心配になった。
おいしいはずの夕飯がスムーズに喉を通らなかった。

---悔しい 悔しい---

子供を風呂に入れた後、各予備校発表の解答が出揃っていたので照らし合わせてみた。法令択一は間抜けなミスで6点失い46点から50点、法令記述は24から27点、そして問題の一般教養は前半10問まで6問正解していたので「あと4問ぐらい合っているだろう」と採点するも、「えっ、うそだろー」と青ざめてしまった。3問しか正解してない、そしてつまらないミスで社会で2問も間違ってしまったことに気づいた。つまり9問正解で計18点、足切りだった。
思わず行政書士試験の問題を床にたたきつけた。体の力が一気に抜けた。最後の最後でコケたかと思うと考えれば考えるほど悔しかった。情報公開の問題が一般教養で出ていたらなぁ。「悔しい、悔しい」という言葉が何度も何度も口から出た。
そしてとまらない涙を流しならビールを飲んだ。これが行政書士試験本番の恐ろしさなんだ。

---一寸の光そして不安と期待が交錯する日々---

悔し泣きをしながら行政書士試験関係の掲示板を見ていると、どうも問50が出題ミスではないかという話を見つけた。
国家試験たるもの、問題に間違があるとは鼻から思っていなかった。
確かかなりの自信を持って問50は肢2を選択したはずだ。あちこちのEU関係のサイトを訪ね調べて見た。
翌朝の月曜日、ここに聞けば間違いないはずだと朝一番で東京にあるEU代表に電話をして尋ねてみた。「本部はベルギーのブリュッセルです。ストラスブールは欧州委員会があるところです。」と教えてもらった。その瞬間わずかな光が見えた。早速突破塾の先生方にメールでこの件を伝え、あわせて行政書士試験センター等に出題ミスである旨メールを書いた。
万一のためにと思い国連機関で働くベルギー人の知人に事情を説明し、EUの署名入りで「本部はブリュッセル」である旨の書面を依頼する準備にも入ろうとした。(平成13年12月17日に問50は出題ミスである旨公表され、全員正解となった。)

首の皮一枚で合否の間をさまようことになった。行政書士試験の問題と問題の横に書いた自分が選択した肢の番号を見ながら、見直す時間が殆ど無かったからマークミスをしてるかもしれない、いや待てよ模試では見直し時間が無くても正確にマークしてたし行政書士試験本番ではマークの時には確認しながらマークしたから大丈夫だろうと毎日毎日同じ事を考えた。そうすると次は法令記述で漢字を書き間違えてないかどうかという不安に押しつぶされた。

---パパやった パパやった---

行政書士試験の合格発表日(平成14年1月17日)の前日にセンターの試験的な合格と正解発表が見れた。どうしても一般教養のことが心配だったので合格者より先に正解と自分の選択を照らし合わせた。「問46が肢5だ!よっしゃこれで11問正解だ」、次に法令選択を見ると、いわゆる疑義有る問題と言われた問26,27,32は全て裏にハマッてしまい22問正解に留まってしまった。「法令記述は24から27点取れている、それなら90点はあるぞ」と思いながら「後はマークミスさえ無ければ・・・・・・」と念じながら合格者の受験番号を見た。「あったー、あったぞー、やったー」。その瞬間から涙があふれ出て止まらなかった。そして辛くも楽しくもあったあの8ヶ月のことを振り返るとまた涙があふれ出た。
妻と子供が部屋にやってきたので妻に行政書士試験の合格を伝えると顔が大きな笑みに変わった。パパーと寄ってくる1歳11ヶ月になった子供に「パパやったよ、パパやったよ」と言うと意味が分からなくても言葉を真似するようになった子供はオウムのように私の真似をして「パパやった、パパやった」とはしゃぎだした。
翌日の”本発表”でも念のためと思い合格を確認したが、その時にもやはり嬉しさのあまり泣けてしまった。
家族一丸となって全力で立ち向かった闘いは終わった。

---行政書士試験受験生の方々へ---

何時でも良い出会いというのは大切だと思います。私は今でこそ英語や中国語で生計を立てていますが中学1年の時、英語の定期試験で100点満点で10点にも及ばない点数を取りました。塾嫌いの英語の先生に「おまえだけ塾に行ってないようだが、塾なんか行かなくても英語は出来るぞ。
俺が教えてやるから毎日放課後に来なさい。」と言われその先生のもとに通ったものでした。
その先生との出会いが無ければ今の私は無いでしょう。そして出来ない子の気持ちが良く分かっていたからこそ、英語の家庭教師も生徒にがんばってもらえることが出来たのでしょう。
こと行政書士資格受験に関しては良い先生と良い教材に出会うということは、行政書士試験の合格への近道です。
私にとっていつでも親切に疑問に答えて下さり分かり易い通信講座を作成して下さった突破塾と先生方々との出会いは本当に良い出会いだったの一言に尽きます。
「難しいと思う民法や行政法だって、ちゃんとした指導を受ければ怖くありません。」というとっぱ先生の言葉を身をもって体験しました。
自信が無い行政書士試験受験生の方は是非とも合格点突破講座を受けてみてください。
道が開けるはずです。決して”心細い独学”ではありません。疑問にはディスプレーを通じていつでもとっぱ先生や他の先生方々が分かるように噛み砕いて教えて下さるでしょう。
是非ともがんばって来年の1月にトライ(合格)をあげてください。
私は行政書士としてやっていくための勉強をがんばってみます。

--最後に---

私にとって行政書士試験は、他の方にとっての司法試験並の強敵でした。
それでもトライ(合格)をあげることができたのも、突破塾のとっぱ先生、眠太郎先生、お手伝いのきん先生、お手伝いのクー先生そして掲示板で良い刺激を与えて下さった投稿者の方々のおかげです。本当にありがとうございました。そして妻と子供にも感謝しています。「二人ともありがとう。」

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