平成19年度行政書士試験合格者
たらふく様
突破塾の通信講座と出会って2年目にして幸運にも行政書士試験に合格することができました。
どの試験にも通じることかと思いますが、選ぶ教材がいかに大切か痛感させられた2年間であったと思います。
184点というぎりぎりの点数で合格した私の体験記が皆さんの参考になるかどうかはわかりませんが、自分なりに頑張った2年間をご報告したいと思います。
私が行政書士試験を受けようと思ったのは、まだ私がロサンゼルスに住んでいた頃です。家族の面倒をみるため、10年もの間過ごしていたアメリカ生活に終わりを告げ日本に帰ることが決まったのは、2005年の12月のこと。ペットの検疫のこともあり、1年間はまだアメリカにとどまらなくてはいけなかったのですが、自分になにか資格がないと今後の生活に不安になり、一時帰国の際に資格の本をいくつか買ってアメリカにもって帰りました。その中で目に留まったのが、行政書士という仕事。
法律を学んだことのない初心者の私でしたが、行政書士なら生涯の資格として通用するのではないか、と思い、思い切って勉強することにしました。
とはいっても、そのとき、私はまだロサンゼルスにいましたので、教材は全部取り寄せとなります。インターネットだけの検索では教材を吟味するのは限界がありましたが、自分の勘を信じて「突破塾」の通信講座をメインとすることにしました。テキストとCDがセットになっているところ、そして、手の届きやすい価格設定になっていたところが、選択のポイントでした。
通信講座は一度実家に送ってもらい、家族がロサンゼルスに送るという発送手続きとなりました。CDを聞きながらテキストを読んでいくと、確かにとっつきやすい通信講座でした。
CDを聞きながらテキストを読んで・・と目と耳で理解する方法は頭の中に入りやすいと思います。とっぱ先生の声もクリアでやさしかったのもよかったです。
ですが、法律の「ほ」の字も知らなかった法律初心者の私にとって、憲法、民法、行政法と難解なテーマが続き、本当についていくだけで精一杯の日々でした。民法にいったっては、何度聞いてもわからないことばかりで、「やっぱりやめようかな・・」って何度思ったかわかりません。それでも頑張れたのは、掲示板に書き込まれる質問や、ブログ仲間の励ましでした。
くじけないように、あえて自分を追い込むようなこともしました。
そのひとつがブログです。
私は突破塾のサイトにブログをリンクしていたので、行政書士の受験生は私のブログを読みことができます。書いている以上、それなりの結果を出さないと・・・と思うので、それだけ勉強するモチベーションにもなりました。
6月に入ったら、W○○○―の答練がはじまりましたが、こちらも1-2週間遅れでロスにつきます。テキストも理解していないまま答練がはじまったので、ますます理解不能なところも多々ありました。が、それでも、「はじめたからには最後まで頑張ろう!」と思い、勉強を続けました。答練以外にもアマゾンで多くの参考書や問題集を取り寄せ、片っ端から手をつけていきました。10月半ばに帰国。本格的な行政書士試験の勉強をはじめ、毎日8時間から10時間は勉強しました。その努力の結果、行政書士試験1週間前には、合格点には届かないものの、ある程度点数がとれる状態にまでなっていました。
が・・・。
行政書士試験前日に愛犬が突然死んでしまい、そのショックから立ち直れないまま受験。行政書士試験の最中にも涙がでるほど集中できず、その年は不合格となりました。ただ、愛犬が死んでいなくても、不合格になっていただろうと思います。それだけ私の知識はあいまいだったのです。
行政書士試験受験を終えた私は、愛犬を失ったショックからも立ち直れず、悶々とした気持ちでロサンゼルスに戻りました。
翌年、2007年の2月に帰国。主人の実家で新しい生活が始まりました。そして、就職し、新しい仕事も始まりました。仕事もプライベートもなれない生活となり、その中で行政書士の勉強を続けていかなければならなかったので、大変厳しいスタートとなりました。
勉強時間がほとんどとれず、前日覚えたことも忘れている有様で、「このままだと合格どころか行政書士試験を受けることすら無理なのではないか・・」と思い始めたのが5月。
そこで自分なりに対策をたててみることにしました。
①
まずは自分の生活リズムを確立すること。
とにかく、行政書士の勉強をする時間を習慣づけようと思いました。仕事して、家事して・・とあわただしい毎日を送っていると、勉強できない日も多々あります。30分しか勉強できないこともしばしばでした。仕事をしている人や主婦をしている人にとっては、それが普通だと思います。でも、それだとずっと不合格のまま・・・だから、絶対に勉強する時間を無理やりつくってしまい、それを毎日の生活のリズムとしてしまえば、その時間は行政書士試験の勉強に集中できるわけです。・・・というのは簡単ですが、実際やってみると、これが本当に難しかったです。私の場合、家事が全部終る10時過ぎから12時までがその時間でした。
家でやっていると疲れから眠ってしまうので、疲れた体に鞭打って(笑)、近所のモス・バーガーに行って12時まで勉強しました。週末はできるだけ図書館に行くようにしました。
もちろん予定通りいかない日もたくさんありました。(予定どおりにいかないほうが多かったです)。とくに7月、8月はほとんどといっていいほど、行政書士試験の勉強はできませんでした。週末も家族の用事で勉強できないことも・・・でも、勉強を生活習慣として組み込むことによって、その時間の集中力は格段にあがったように思います。ひと月もすると、その時間になると集中できるモードになるのです。このリズムは最後までくずさずに通しました。
全く時間がとれない日は、とりあえず1ページだけでも突破塾のテキストや条文に目を通すことを心がけました。
②
自分の教材をつくること
そして、私が次にしたことは、自分の教材をつくることでした。一日に勉強できる時間が限られていたので、インプットとアウトプットを短い時間で行わなくてはいけません。 テキストをみて、行政書士の過去問みて・・・で、答練みて・・・とやっているとかなり時間がかかってしまいます。それで、まず、テーマごとに突破塾のテキストをバラバラにして、バインダー毎に分けました。
たとえば、民法の総則で一冊、物権法で一冊、債権で一冊・・・という風に。
そして、テーマごとに行政書士試験の過去問と解説をコピーして一緒にファイリングしました。答練も同様にしました。9月ごろになると、それに記述の問題も付け足しました。そうすることによって、ひとつのテーマのCDを聞き、テキストを読み終えたら、すぐにそのテーマに関する問題を解けるようにしたのです。問題を解いたら、すぐにテキストを見直す・・といった具合です。たえず、前後しながら理解を深めていきました。これは、時間のなかった私にとって効果的な学習方法となりました。
突破塾のテキストは何回読んだのかわからないくらい読み込みました。CDも時間があれば流しているようにして、内容を覚えることに専念しました。
③
答練を活用したこと
アウトプットの教材として選んだのが答練です。私はW○○○―の答練を活用しました。
何度も問題に目をとおし、解説を読み込み、また突破塾のテキストに戻って確認し・・という作業を繰り返しました。
教材はそれしかやりませんでした。
とにかく時間が限られていること、そして、手を広げすぎた前年度行政書士試験の反省から、教材を突破塾の教材と答練に絞り込み、それらを徹底的にやることにフォーカスしました。
④一般知識は突破塾の通信講座と速攻の時事で固める
前回アシきりだった一般知識は私の悩みのたねでした。それで突破塾の教材を何回も読み込み、統計や数字的なものは「速攻の時事」で固めました。
つかみどころのない一般知識の教材として、突破塾の通信講座は秀逸だと思っています。これ一冊を読み込むことにより点数は確保できると思います。
⑤
自分に負けないこと
行政書士の試験勉強は長期戦ですので、6月や7月になると中だるみになります。
勉強がうまくはかどらないとついついさぼるようになり、それがストレスとなったりします。「もういいや」とあきらめてしまうことは本当に簡単です。だからこそ、強い決意を持つことは非常に大切だと思います。自分が行政書士試験に合格したときのことをイメージするとか、なにかの目標を書いたものを壁に貼っておくとか・・・モチベーションを維持することが大切だと思います。私の場合、行政書士試験前日に死んでしまった愛犬の写真を常に目につくところに飾っておきました。もし、私が受験を投げ出してしまったら、愛犬の死は無駄になってしまう・・・そんな気持ちがいつもどこかにあり、それがモチベーションを維持する原動力となりました。
模試2回の結果は合格点には届かなかったものの、自分なりに手ごたえのある結果が出せて少し自信がもてました。ただ、苦手科目である民法や会社法の点数が全く伸びず、記述の出来もムラがあったので、行政書士試験10日前からもう一度、全科目の見直しを強行しました。記述で出そうなところはできるだけノートに書きとめていきました。
41歳にしてこんな受験生活を送るとは思ってもみませんでした。
でも、実はこれだけでは行政書士試験に合格できませんでした。私が合格できたのは、とっぱ先生が講義の中でおっしゃっていた「最後まで強気の姿勢で攻め」たからだったのです。
行政書士試験前日、12時ごろに寝ようかと思ったのですが、なぜかもう一度一般知識を見直そうと思い、テキストと答練を見直しはじめました。3時頃になると「明日試験で寝てしまうのではないか・・・」と不安になったのですが、とっぱ先生の「最後まで諦めずに食らいつく」という言葉を思い出し、「こんな勝負は人生でそうそうあるもんじゃないから」と思い、最後までざっと目を通したのです。気になるところは具体的な数字まで目を通しました。
忘れていたところばかりでやればやるほど不安になりましたが、それでも、強気で読み通しました。
行政書士試験当日は朝早く起きて、カフェで最後の見直しをする予定でした。そのとき、あきらめていた会社法の見直しをしようと思い、出そうなところを数ページ抜き取りその部分を1時間かけて見直しました。
カフェでは同じ行政書士試験受験生と思われる人たちが一生懸命問題を見ているのに、私はテキストとCDを聞いていて、「こんなことをしていていいのだろうか」と不安にもなりましたが、自分の勘を信じて、その部分を理解するまで読み込みました。
・
・・その結果・・・
行政書士試験12時間前に見直した箇所が3問も出たのです。これには驚きました。
得点は184点。言い換えればその追い込みがなければ私は不合格となっていたのです。行政書士試験前日に3時間ほどしか寝ないのが、いいのか悪いのかわかりませんが、強気の姿勢を貫いたことがいい結果に結びつきました。
こうやって私の受験生活は2年目にして終了しました。現在はある会社に就職しており、すぐに開業することにはなりませんが、会社内でこの知識を活かすことができれば・・と思っています。また、今後はさらにレベルアップして、行政書士以外の資格にも挑んでみようと思っています。
これから行政書士試験を受験される皆さん、どうぞ、自分を信じて頑張ってください。
特に主婦のみなさん、頑張ってください!!
どんな環境であろうとも、突破塾の教材を読みこなし、生活リズムを確立して、最後まで強気の姿勢で責めれば、きっと行政書士試験に合格できると思います。
最後に、優れた通信講座を安価で提供していただいた突破塾の皆さまに心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。