複数回受験の末、見事合格したT・H様

平成28年度行政書士試験合格者 受験番号3910073
T・H 様(長野県) 

【受験の動機】
私は、勤め先で会計業務全般を担っています。行政書士を志したのも強い動機があったわけではありません。明確に業務分担が決まっているわけではないので、いつもの業務の範囲に加え、様々なことをこなす場合もあり、その中には法律、許認可等の関連した知識が必要なことがあります。漠然としたものですが、そういう知識や素養があれば、自分の仕事もやり易くなると思ったからです。しかし、言うほど容易いものでなく、結構な回数受験することになりました。

【突破塾を選んだ理由】
受験初年は、受験予備校の講座を受講していました。ポイントを絞った講義というものでしたが、淡々とした説明で先に進むので、何が重要かよく分かっていませんでした。しかし、基幹講座終了後は答練、模試と演習中心になり、質問が出来る機会も減るので、疑問の解消が出来ませんでした。当然、そのような状態では本試験でまともに解答出来るはずがありません。また、本試験があまりに落差があったので、テキストを読み返すも、難度に対応出来ておらず、予備校のやり方では無理ではないかと感じていました。
突破塾の存在はインターネットの解答速報を見ている際に知ります。通信だけど他の予備校と同じだろうと思っていたのですが、分量はかなりのもの。しかも、音声教材のため繰り返し聴けるというところが気に入りました。また、受講期間内なら質問が何回も出来ることに安心感を持てました。講義は制度や理由を丁寧に説明されており、自分のペースで理解出来ました。以後も何年か受験しましたが、基幹講座は突破塾から動かしませんでした。

【各時期の学習】
複数回の受験ですので、合格した年のものを挙げます。その前に、前年平成27年の話をします。突破塾を受講してからは内容も分かるようになり、本試験の点数も伸びていたのですが、それでも何点か足りず合格点に届いていませんでした。後は演習量が足りていないのかと思い、27年は例年より演習量を多くしました。直前の模試もまずまずだったので、準備が出来たと思っていたのですが、当日は思いもしない出来でかなりショックでした。何より堪えたのは、毎年準備に時間は取っているはずなのに、思うほど力が出ず、上澄みがほとんどないことでした。あまりに悔しかったので、まだ何が足りないのかと、突破塾に学習法について意見を聞きました。その際、これまでの学習状態と本試験の解答プロセスを出来るだけ詳しく検討するよう指導されました。すると、本試験で間違えた問題も意外に正誤の判断が出来る反面、基礎的な論点の違いが分かっていないなど、細部の理解がまだ甘いことが見えてきました。そして、これについてはもう少し準備期間あれば解決出来るのではないかと感じました。なぜなら、時間を取っていたというものの、私は仕事の都合で毎年数ヶ月、一度完全に学習から離れる時期があります。積み上げてきたことを忘れるには十分な時間です。例年本格的な再開が6月頃でした。そこで、28年は少しでも学習時間を取り、ブランクを作らないようにしました。

28年は1月から憲法、民法と講義を聴き、仕事が一段落する5月あたりから行政法に取り組み本格的に学習を進めました。この3科目は軸になる科目なので、6月中に一巡させることを目標にしました。この間、先に講義を聴き終えた科目は順次、過去問などを同時に解きました。ここは基礎知識を鈍らせない程度で、毎日数問こなしました。
8月半ば頃に全科目を一度仕上げ、以後は繰り返すと同時に演習量を増やしました。この頃には記述対策として、条文、要件、重要判例を見ることも日課に加え、月1回模試を受験しました。
9月末から10月上旬は毎週1日は模試を受験しました。ちなみに、模試は通信で受験しましたが、実施時期が会場受験より数週間ほど早いので、完成度を見る意味でも全体的に学習は1月ほど早く仕上げる必要がありました。そのため、会場受験が実施されている10月中旬頃には全部終え、過去問の見直しや模試で間違えた分野の講義を聴くなど、補強に時間を充てました。10月末から本試験まではテキストの読み込みと行政法、民法を中心に再度講義の聴き直しをしました。
日常の学習は例年より始動を早めた分、全体としてゆったりした計画でした。3日で1サイクルとし、初日は講義、翌日は演習ないし、テキストや六法のチェック、最後は予備日か、予定の前倒しなど、前後の時間でこなせるようにしました。

【勉強法】
講義は、当初は一日1コマでしたが、一巡した8月からは2コマ同じ科目であったり、複数の科目を組み合わせました。最終的には弱い部分に限定したり、即効性の高い分野を優先するなどピックアップして聴きました。
使用した教材はインプットでは突破塾のテキストの他は判例六法のみです。過去問は、五択のものと一答形式のものを用意しました。また、演習教材として公務員試験の問題集を利用しました。どの会社の教材が一番良いかは分かりませんが、一答形式のものは五択のものより解説はあっさりしたものでしたが、論点ごとに並んでいるので、基礎の確認にちょうど良く、繰り返し読んでいました。五択の問題集は判断出来なかった選択肢をチェックして、次に解くときは一肢ごとに取り組みました。
一般知識は特に対策はしませんでしたが、講義を聴くのと情報関連の条文の素読と文章理解の演習を繰り返していました。
模試は4社ほど利用しました。模試は力試し、弱点把握という目的がありますが、出来が良ければ自信にもなりますし、本試験形式で時間内に解く機会は中々ありませんから、結果も重視しました。その際は、解答時間を短くするなど条件を厳しくして受験しました。時間切れにならないよう判断を速くする訓練でした。しかし、終えた後は出来が悪くても気にせず、出題されたものを一度は丁寧に見てテキストや六法に該当箇所があればチェックして、それでも載ってないようなものは以後見直しませんでした。

【心がけたこと】
継続、見直し、理解であったと思います。
継続は、無勉強の時間を作らないことでした。講義1コマ、または演習数問だけという日も多くありましたが、前回解かってなかった点を把握してから聴いたり、正誤理由まで考えるなど目的意識を持って取り組みました。
見直しは、良いと思って続けていても、集中力を欠いたり、惰性にならないよう学習状況をよく検討したことです。例えば、補強として公務員試験の問題に取り組みましたが、途中から回数をこなすことが目的になり、持っている知識の確認になっていなかったので止めました。テキストに出ている問題なら必ず押さえて後は条文や判例を六法にマークしたくらいです。模試の復習も失点した原因を調べるくらいでした。
理解は、しっかり裏打ちされた知識にすることでした。先生も講義でおっしゃっていますが、問題や事例を見て何の話かを思い出せるかです。ある模試で判例の結論は合っているのに過程で引っかけられて失点したときから、正確に理解が出来ていないと分かり、演習量を減らして、テキストの読み込み、理由の部分を丁寧に押さえるようになりました。分からないことは、小さいことでも先送りせず、一つ一つ解決すると達成感がありました。突破塾のテキストは要点を記したものになっていますので、1回講義を聴いて、復習に読む程度だけではなく、繰り返しことで身についていくと気付きました。

【本試験】
試験一週間前に風邪をひいてしまい、もう追い込みはせず、体調の回復を優先して当日を向かえます。体調は戻ってきたものの、準備したのに万一、受験出来なかったらと心配でした。おかしなもので、会場に着いて席に座ったら、妙に落ち着いてしまいました。試験開始後は、決めておいた解答手順通りに進めました。科目によって難度に差があり、立ち止まることもありました。しかし、十分な理解が出来ていたのか、迷ったときは学習したことがスッと思い出され、解いていて不思議な感覚でした。
帰宅後、自己採点を終えてみると、択一は自己最高点でした。模試では記述の得点も含めて何とか合格点に乗せていたので、この状況は驚きました。迷ったところも、ほとんど失点せず満遍なく取れたことが要因かもしれません。択一でほぼ大勢が決まりましたが、結果発表後の通知を見ると、記述も期待した通りの点数が取れていました。

【試験後の感想】
複数回受験での合格なので、大したことは言えません。前年まで不合格だったのは、為すべきことを為していなかったことに尽きます。それが、そもそも遠回りした原因だと思います。
振り返ると、今回は準備が徹底していました。いつからか、当日はミスもするし、予想外のことはあると、上手くいかない時のやり方も考えるようになりました。本試験は日常と違う精神状態になります。そんな中で、実力を発揮するのは難しいことです。この試験は過分に運の要素が入るものの、準備においてこれで良いということはないと思います。突破塾はその大きな助けになりました。
受験を始めた頃は手探りのようで、途方もないことを始めたと思ったものでしたが、突破塾を利用してからは、面白いと思えるようになりました。法律の勉強はこうやるんだと教えられた感じです。こういうことに気付けたのは幸せです。感謝しかありません。時間はかかりましたが、大変だったとは思いません。学んだことを一層深め、この資格を使いこなしていきたいと思います。ありがとうございました。

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