行政書士試験突破塾

平成19年度行政書士試験合格者
T・M様(鹿児島県)

 私が行政書士試験を受けたのは全部で4回です。ただ、1、2回目は学生の時に、ほぼ何も勉強せずにお試し的に受けたので、実際対策をして受けた3、4回目の行政書士試験の体験を書かせていただきます。

・どの教材を使うか
 私は、講義メディアのついた教材を重視しました。書店で売っている独学向けの基本書の中には、わかりやすいものもあります。しかし、なぜ解説を行なってくれる予備校や教材があるのでしょうか?やはり、「理解」と「記憶」の両面で効果が高いからでしょう。実際私は大手予備校の講義を聴いたことがありますが、耳で聞くことによって理解が深まります。ただ、大半の予備校と「突破塾」を比較した場合、決定的に違うところは、回数だと思います。どういうことかと言いますと、大手予備校の場合、憲法○回、民法○回・・・といった具合に、あらかじめ回数が決められていて、その範囲内で講義を行うという制約がありますので、講義を急いだり、端折ったりする部分がどうしても生じてきます。しかし「突破塾」の場合は、あらかじめ講義CD枚数の目安は示されているのですが、どこまで進めるかは厳密には決められていないので、テキストの内容を十分に説明してもらえます。

 私は昨年、Fという学校(通信)で勉強しました。それは、講義CDもついて、値段も安かった(4万円未満)からです。60分程度のCDが28枚つくので、大丈夫だと思いました。行政法は地方自治法(1枚)も含めて7枚ありました。ただ、あれだけのボリュームの行政法を7枚で解説するのは無理があったようです。重要なところだけに絞って講義が進行し、分かりにくいところや細かいところは飛ばすことも多いようでした。あと、イラッとしたのが、「ここは大事なので見ておいてください」といって、それだけで終わらすことでした。「突破塾」は、行政法(地方自治法を除く)だけで80分CDが20枚、地方自治法だけでも8枚あり、解説の量・質ともに歴然でした。

 とっぱ先生へのメール質問も大いに活用させていただきました。Fでは質問回数制限があり、テキストに載っていないことには回答していただけなかったのですが、とっぱ先生は、あらゆることに回答してくださいました。初めて質問したのは、「行政事件訴訟法第12条について、条文の意味が分かりません。特に、1項や4項の普通裁判籍や特定管轄裁判所等です。よろしくお願いいたします。」というものでした。それに対し、とっぱ先生は、1200字ほど使って、具体例を挙げて詳しく説明してくださいました。レスも早く、非常に丁寧に説明していただけることには感動しました。もうこれで、完全にとっぱ先生を信頼し、110回ほど質問をさせていただきました。そのどれにも詳しく説明してくださいました。一般に、質問制度がある予備校でも、質問用紙に書いて郵送かFAXをし、その回答が来るまでかなり時間がかかるようです。こういうところも予備校選択の一つの参考になると思います。

 通信講座の活用法ですが、わたしは講義を最低2回は聴くようにしました。1回目はとっぱ先生が指示した箇所にイエローでマークをしていきました。そして、2回目は、自分があやふやだったところにグリーンでマークをしていきました。そして、実戦演習として、夏以降に予備校で答練や模試が始まりますが、私はとっぱ先生にアドバイスをいただきながら、全部で4回分模試を受けました。自宅で3回、会場で1回です。その復習の際、模試に出てきて間違った部分があれば、突破塾のテキストにレッドのマークをしました。これで、テキストを開けば、イエロー、グリーン、レッドが引いてあることになります。イエローは重要箇所、グリーンは自分の弱点、レッドは今年出題が予想される箇所というふうに、テキストに強弱がつきます。復習するときは、これらを中心にして、効率よく学習することができました。

 私は毎日の学習記録をつけていました。記録するのは、科目(憲・民・行など)、教材(「突破塾」、問題集名など)、学習時間です。これは、学習の進捗状況や、バランスを確認するのに役立ちました。改めて今その記録を見ると、そのときの状況が思い出されます。意識していたのは、苦手にしている民法と、重要科目である行政法を、「毎日」やるということでした。あと、個人的に民法はかなり頭を悩ませる科目だったので、頭が疲れていないうちに、具体的には、勉強の最初に民法を1時間学習するようにしました。苦手な科目を後回しにすると、結局やらずに終わってしまうと思います。その2科目を1時間ずつやり、残った時間を他の科目に費やすようにしました。夏以降は一般知識も毎日やるように組み込みました。

 一般知識に関してですが、足切りを一番恐れていました。かといって、自分ではなにをやればよいかわからず不安なままでした。なにか他の教材を買ったり、予備校の行政書士試験直前対策を受講しようかとも思ったりしましたが、消化不良になると思ったので、突破塾の通信講座だけをやることにしました。前述のとおり、最低2回はマーカーを片手に講義を聴き、模試で出た部分を再チェックするというふうにしました。ただ、一般知識の「第4章 時事」分野は、5回ほど聞いたと思います。なぜなら、とっぱ先生が「今年の行政書士試験で出題が予想される分野だ」とおっしゃっていましたし、実際に模試でもそこがよく問われていたからです。結果的に、そのやり方が正解でした。驚いたのは、模試等で問われていることは、ほぼすべて突破塾のテキストに載っていたことです。「索引」を使って該当箇所をチェックしていたのですが、ほとんどそれに載っていました。

 あと、一般知識分野に関しては、突破塾のすごさを行政書士試験後に実感したことがあります。
 行政書士試験後、やはり一般知識のことが気になって、電車を待つ間、書店に置いてある行政書士試験対策用のテキストで確認しようとしたのですが、実際に試験に出たところが、ほとんど全く記載されていませんでした。これには突破塾の通信講座の質の高さに驚くと同時に、ある意味ショックでもありました。なぜなら、こういう市販の教材を使って必死に勉強していても、載っていないことには問題は解けないわけなので、自分がこの教材を使っていたらどうなったことやらと思ったからです。この教材を使って勉強した人が気の毒にも思えました。

 長くなりましたが、まとめますと、よいインプット教材と、多数の問題演習こそが行政書士試験合格の必須条件だと思います。となれば、非常に詳しく、しかも安価な「突破塾」の通信講座と、答練や模試を受けて復習するという組み合わせが、行政書士試験への最も効率的で、しかも実力がつく学習法だと感じました。