平成19年度行政書士試験合格者
T・Y様(広島県)
1 行政書士試験の受験動機
不安定化する社会の中、自己実現や自立心から、より有意義な人生を求め可能性という土台を少しでも広くするため行政書士の資格に挑戦しました。
ただし、私は法学部出身で憲法・民法・行政法についてはある程度の知識はありました。
2 勉強方法など
(1)行政書士試験の勉強にあたって
行政書士試験は世間でいわれているほど易しくありません。特に地方自治法は条文が非常に多く、暗記するしかない数字も多く会社法も同じです。
一般知識は足きりの不安がつきまとうし、新試験制度になってから範囲が限定されたものの依然として広範で勉強しにくい科目です。
そこで重要になってくるのが自分に合った行政書士試験の勉強方法をいかに早い段階で見つけることができるか、だと思います。
私の合格体験記をお読みになっているかたは色んな合格体験記を読まれていることと思いますが、例え行政書士の合格者の体験記だからといって勉強を始めたときのレベル、どれくらい勉強時間を確保できるか等により自分に合うとは限らないので、注意しましょう。また重要論点か否かの見極めも重要です。10年に一度しか出ないようなとこをやってもしかたありません。出ても捨て問です。今後は学説が出てくる可能性もありますが、その辺は突破先生にご指南いただくのがいいと思います。
(2)具体的に
先に触れたように主要科目は苦手意識はないので受講しませんでしたが、やはり行政書士試験の核となる科目です、春先から空いた時間を利用し過去問を4~5回繰り返しました。これで土台は盤石になったと思います。
そして大嫌いな地方自治法は受講しました。ほんとに細部にわたるまでレジュメがいきとどいており、メールでの些細な質問にも即座に返答していただきほんとに助かりました。今までこれは暗記するしかないよな…とため息をついていたものも、突破先生の講義のおかげで「この法律はこういう趣旨でつくられたのかァ」など、理解を深め、記憶を定着させる濃いものとなっていました。
地方自治法は苦手意識が強かったので、3回くらいCDを聴きました。また私はノートづくりなんて器用なことができないので重要なとこは目立つようにラインをひき、さらに書き込んで、覚えれない箇所は声に出して頭に入れるようにしてました。
会社法も同じ勉強方法です。
セミの声がにぎやかになり、各予備校の答練・模試が気になり始める頃、こわいこわい一般知識を受講しました。
当然ながら広範囲でレジュメも相当のボリュームですが、近年の行政書士試験の傾向を踏まえ自己判断で優先順位をつけ①時事②経済③政治④文章理解の順に講義を聴きました。
また、新聞の記事にも注意を払い少しでも行政書士試験の匂いがするものは、切りとってノートに貼り付け(レジュメの該当ページを書いておく)暇なときにみてました。
(3)行政書士試験直前期
まだ猛暑の余韻が残る秋、私は予備校の模試にも足を運んでました。突破塾の通信講座が良質なものでも、やはり答練・模試は行政書士試験での時間配分、6割以上のとり方、逆にいえば残りの4割の見極め方を練習するうえで受けた方がいいでしょう。また全ての肢を正否に拘らず見直さなければなりません。ただ、一般知識で重要度の高くないものは捨ててしまうのも勇気かもしれません。
私はこの時期に憲法・民法・行政法の記述対策問題集を受講しました。なぜなら突破塾HPをみて不安に苛まれたのと、記述が大きな比重を占めるからです。
受講は大正解でした。それは行政書士試験の記述問題を意識したというより事の本質に触れた問題が多数含まれていたからです。これで理解がより深いものとなり、行政書士試験での高得点につながったのだと思います。
3 行政書士試験当日
試験会場へ電車の中で揺られる間、突破塾のレジュメを入念に目を通していました。それは一般知識。基準点割れするのを一番恐れていたからです。
試験会場へ向うまでの精神状態は非常に重要です。気持ちを落ち着けて集中力を高めるよう努めました。
行政書士試験が始まると、いつも国語からやるんですが、その国語が難しいので焦りました。15分間フルに時間をかけました。そして記述…行政法は簡単でも民法が…難しい、というか見当もつかない…汗タラタラ。。
法令の五択に戻り、民法以外比較的スイスイいくので気づきました。「これは記述と択一で合格率のバランスをとってるな。記述でやられても択一の基本的な問題は絶対に落とすまい」と気持ちを切り替えより集中力を高めました。今思えば冷静に状況を分析できたことが合格をより近づけたと思います。
そして行政書士試験終了。ぐったりしてました。
4 おわりに
以上、私の行政書士試験の勉強の過程と方法を書いたつもりです。行政書士試験は基本をおろそかにせず、自分に合った勉強方法を見つけ粘り強く取り組めば、決して受からない試験ではないと思います。私自身、これらを欠いていた頃は合格点はおろか、平均点にも及びませんでした。
ですので、これから行政書士試験を受けられる方はまず、突破先生の講義で基礎を固め、自分流の勉強を生活の一部としてリズムに乗せ、がんばってみてください。そうすればきっと報われる日が来ます。