行政書士試験突破塾

平成16年度行政書士試験合格者
Y・S様

まずはじめに突破塾皆様のおかげで平成16年度の行政書士試験に合格できました。本当にお世話になりました。
スコアは法律の選択が46点、記述が24点、教養が22点で合計92点でした。
あまり参考になるものではないと思いますが自分の行政書士合格体験をお話したいと思います。

[行政書士試験受験の動機と現状]
自分が行政書士試験を受けようと考えたのが8月でした。法科大学院の未修者コースの受験を考えていて、その試験(法律科目の試験は一切ありません)まで時間もあり、法科大学院に入って3年後に受けるだろうと思われる司法試験のために少しでも法律になじんでいたいので法律の勉強をはじめようと思いました。そんな時にこの行政書士試験というものを知り(公務員試験を受けている友人の勧めもあって)、法律をせっかく学ぶので力試しにもなりますし、何より国家資格でありますので法科大学院入試に少しでも有利になりたいということが行政書士試験を受ける動機になりました。つまり、8月の時点では全くの法律初心者ではありませんでしたが、基本書などを読んだことがあったというくらいで(民法、憲法)試験の択一的な知識を全く勉強はしていなかったので初心者とあまり変わらなかったと思います。行政書士試験が10月24日ということもあり3ヶ月なかったので時間との戦いになりました。

[突破塾との出会い]
行政書士試験の勉強を始めた1ヶ月目(8月)は独学で憲法と民法の勉強をしていましたが失敗しました。というのもそのときは行政書士の試験にどういう出題がされるのかなどしらなかったのもあり、司法試験用の教材を使っていれば間違いないと勝手に思い込んで始めたのですが、1ヶ月では憲法、民法なんて到底終わらず、行政書士試験にでるようなところは全く抑えていませんでした。そこで、もう行政書士試験まで2ヶ月しかないのですべてが網羅的に簡潔に仕上がっている教材を探したところ、この突破塾にたどり着いたというわけです。購入したのは憲法と民法の以外の法令、教養科目でした。

[勉強スケジュール]
8月に憲法をまず始めました。大体20日くらいで終わらせましたが上にあるとおり独学で司法試験的なものを使用していたため細かいところまでは全く記憶に残っておらず中途半端な勉強でした。それから民法を始めました。ここも独学でしかも民法の量が半端ではなかったので総則、物権のところまでをやり終えたところ9月になってしまい、これではやばいと思って突破塾の通信講座を購入しました。突破塾の通信講座が届いたのが9月7日ごろでした。そこからはもう突破塾の通信講座を中心とした勉強を始めました。まずは行政法を1日1CD分聞いて覚えてました。そして、その他の諸法令にはいっていきそのときに平行して一般教養もやり始めました。これら一通り終わったのが10月10日くらいでした。さすがに一通りやっただけでは記憶も中途半端だったので、そこから憲法(市販の行政書士用)、民法(初歩的な公務員用)を購入し、それと今までやった突破塾の通信講座を復習できる限りやりました。そして10月24日の行政書士試験当日なってしまいました。大体、平均すると勉強時間は毎日7、8時間だったと思います。突破塾の通信講座がきてからは行政書士試験まで50日くらいしかないのにCDが60枚くらいあったと思うので1日2枚ペースで聞いていました。

[行政書士試験の分析]
上記のとおり厳しいスケジュールだったので幾度なく行政書士試験を分析しました。いかに効率よく勉強するかというのが私の課題だったのでそれを主眼としました。まず、行政書士試験は全体で6割以上の点数を取れば(つまり84点くらいでしたっけ)合格できるということに目をつけました。特に記述試験に注目しました。
仮に記述で25点くらいの点数を取ってしまえば教養も5割、法令の択一も大体5割ちょいで行政書士試験に合格できるということでした。ですから記述を意識した勉強を考えました。その対策として記述としてでるようなキーワードは何度も書いて覚える、自分なりに穴埋めの練習をするなどして記述の対応をしました。記述は難しいキーワードというよりは簡単なキーワードがでるものなので、例えば択一で民法は捨て問になってしまったのですが記述で取れるようにキーワードのチェックだけはしました(だから初歩的な公務員試験用の穴埋めのみやりました)。次にパフォーマンスを考えました。このパフォーマンスというのは勉強量に対する行政書士試験の点数(効果)を意味しています。簡単にいうと突破塾の通信講座のページ数(後内容の難易度なども含め)に対する行政書士試験ででる問題数を対象にどれが一番確実で効率的に取れるのかを考えました。その結果、行政法関連、行政書士法、労働基準法、憲法、戸籍法、住民基本台帳法がパフォーマンスがいいと判断し、これらを時間的に多くとりました。地方自治法、商法、税法、法学等は後回しにしました。というのも集中してやっている科目は行政書士試験までの時間が空いていたとしてもそれなりに記憶に残りますので、あまり力を入れないものほど行政書士試験に時間的に近くなるときに勉強しました。そうすればざっとやっただけでも択一でなんとなくでも肢を絞れるようになるからです。民法に関しては正直択一は捨てました。あの広い範囲をこなすのはもう時間的に不可能と判断しました。それならばパフォーマンスのいいものにつぎ込もうとというものが自分が行政書士試験に合格できる唯一の手段かと思いました。最後に一般教養を考えてみました。ここが皆さんにも相当問題になったところですね。実は私の印象としては5割取れればいいのだから問題はないだろうと判断していました。確かに7割とれといわれると厳しいと思います(運がいいかもしくは相当予備知識をもっていない限りはありえないのではないか)。しかし、私は5割の得点なら毎年受けたとして取れる確率は90%とれると思いました。その根拠はまず、教養を大きく分けると国語、社会(知識)、数学理科の3つになります。毎年20問この3つからでていますがどこかに必ず簡単な問題が何問かは入っています。今年に関していえば国語に3問、社会に2問、数学理科に2問浅い知識があれば取れる問題がありました(ただし社会に関しては主観的になりますが)。このような感じで年によってでる割合とか場所とかはランダムだと思いますが、7問程度は浅くても取れる問題はあります。私は3つのジャンルの浅くても広い知識が5割確実にとるためには非常に大事だと思います。後の5割までの3問は極端に言えば勘でも取れる確率が高いと思います。もちろん、全くの山勘ではありません。5択のなかで大体の問題は2択まで絞れるものです。しかも知識にインセンティブがあればその問題も確実にとれるわけですから結局10問とるというのは高確率ではなかろうかと思います。今年のような没問があるとさらに確率は上がることでしょう。結局、いかにして簡単な問題を拾うかということを重視することが行政書士試験に合格するために不可欠ではないかと思います。

[勉強の優先度]
法律科目
突破塾の通信講座>行政書士過去問(練習問題)>基本書
法令のような暗記的な科目は時間があればあるだけ掘り下げていけば点数も上がるものです。しかし、時間がない方であまり掘り下げることができない方でも極端な話をすれば突破塾の通信講座だけしっかりやれば十分行政書士試験で合格ラインの点数は取れると思います。私の場合は結局突破塾の通信講座しかやれませんでした。中途半端にやるよりは一点集中したほうが法令の択一のようなものには良いのではないかと思います。突破塾の通信講座は簡単にまとまっていますし、一周回すのにたいして時間はかからないので何度もやることをお勧めします。それを終えてからこそ、問題などに手を出していくと行政書士試験に合格する可能性はかなり高いのではないかと思います。

教養科目
まずは国語を優先すべきだと思います。自分は国語がものすごく苦手でした。しかし、法科大学院受験生だったので無理やり論理的能力・文章理解能力の勉強をして少しくらいはできるようになりました。そして、行政書士試験で教養5割が取れるようになった唯一のアドバンテージだったと思います。普段から文章を読むことが好きな方ならおそらく国語で苦労されないと思いますが、もし違う方でしたら行政書士試験の教養をとるために一番先に論理思考能力・読解能力をつけることをお勧めしたいと思います。例えば、「論理トレーニング101」などの本お勧めですね。後は公務員試験の文章理解を何度もこなすことが必要だと思います。その他は突破塾の教養を中心として可能なだけ幅をひろげていけばきっと教養で肢きりされることはなくなるのではないかと思います。

[最後に]
頑張っている皆さんも是非来年は行政書士試験に合格できるように応援しております。主観的な考え方なので皆さんに当てはまるかどうかはわかりませんが、少しでも参考になってもらえたら光栄です。
突破塾で是非合格してください。有難うございました。