行政書士試験アドバイス@

生徒行政書士試験受験の際に注意すべきこと先生

【行政書士試験合格までの学習期間その他について】

生徒

これから行政書士試験の勉強を本格的にはじめたいと考えています。行政書士試験の学習期間や勉強法について、いろいろなことが言われていて、よくわからないのですが?


先生

そうですね。行政書士試験の学習期間一つとってみても、3ヶ月とか6ヶ月など、いろいろ言われています。ただ、最近の行政書士試験は少し難しくなってきていますから、個人差はありますが、一般的にはもう少し長い期間かかると思った方がよいでしょう。


生徒

行政書士試験合格までには具体的にどれくらいの期間かかりますか?


先生

これは正直申しまして難しい質問です。よく予備校や通信教育の宣伝文句などでは、行政書士試験の直前期に「今からでもバッチリ」などと書かれているものがありますが、個人差がある話ですので、そんな無責任なことはいえません(笑)。一般的には半年から1年というところでしょうか。予備校の行政書士向け基幹講座もそれくらいの期間で作られているものが多いです。
もちろん、一日の勉強時間や勉強方法によるところが大きいですから、工夫次第で期間は短縮することができます。実際、私の教え子のなかからも、ゼロからはじめて2〜3ヶ月で行政書士試験に合格したという人は、毎年いらっしゃいます。ただ、こうした短期合格のためには、やはり一日の学習時間を多くとることと、学習方法をかなり合理化する必要がありますね。
逆に、勉強時間が少なかったり、不合理・非効率な勉強方法をとりますと、行政書士試験合格までに何年もかかってしまうケースも少なくありません。


生徒

合格までに何年もかかってしまうケースがあるというのは怖いですね。そうならないために気をつけることは何かありますか?


先生

孫子の兵法ではありませんが、「敵を知る」、つまり行政書士試験の傾向とレベルをよく認識して、的確な対策を立てていくことが確実な合格につながりますね。ところが、行政書士試験においては、いろいろな情報が氾濫してしまっていて、難易度についても必ずしも正確でないことが言われたりします。ですから、初心者は特に行政書士試験の傾向やレベルをつかみにくいのですね。
よくある例としましては、1年目は「行政書士試験なんて簡単だ」という情報を信じて、過去問をそのまま覚える勉強を中心に、予想問題や予備校の模試などでちょこちょこと知識を付け加えていくという学習スタイルをとるわけです。ところが、最近の行政書士試験はこれではなかなか合格できません。残念ながら不合格となるわけですが、同時に、「実際の行政書士試験は恐ろしく難しかった」という印象を受けるために、2年目はすごく細かいところに深入りをしたりして、いびつな勉強になっていくのですね。その結果、2年目も不合格・・・というパターンは多いように思います。


生徒

どうして行政書士試験に関していろいろな情報が氾濫するのですか?


先生

これにはいろいろな原因が考えられます。まず、かつては比較的易しい問題が多かったということですね。ですから、一昔前に行政書士試験に合格した人の印象をそのまま掲載しているような資格本などをみると、「3ヶ月もあれば十分」となっているわけです。
しかし、行政書士の過去問を勉強されていくとすぐにわかることだと思いますが、10年くらい前の問題と最近の問題では明らかにレベルが違うのがわかると思います。また、かつては同じような問題が繰り返し出題されていたのに対して、最近はそういう傾向もあまりみられません。こうした傾向変化はしっかり認識する必要があります。

それから、行政書士の受験者にはいろいろな人がいるということも情報氾濫の原因ですね。「法律の勉強は初めてだし、一般知識等にも不安がある」という方が多いと推測されますが、なかには、司法試験や公務員試験等を受けていた人が行政書士試験に流れてくるケースもあるのです。司法試験のコースも併設しているような予備校や通信講座には、そういうケースが多いですね。そしてそういう人が合格体験記を書きますと、「一般知識等は勉強しなかった」とか、「法律も1ヶ月で十分だった」なんていう文章を書くのですね。
これを初心者一般にあてはまる話だと信じてしまうと、やはり痛い目に遭うわけです。


生徒

結局、行政書士試験のレベルと傾向を的確につかむ必要があるということですね。それなら、市販されているテキストを勉強すればバッチリなのではないですか?


先生

うーん、そこが問題なのですね。先ほど、行政書士試験がだんだん難しくなってきているという話をしましたが、実は市販の行政書士用テキストも、その傾向変化に必ずしもついて行けていない部分があるのですね。

薄いテキストの場合、憲法や行政法の前半くらいまでは何とかなっても、そこから先はテキストに載っていないことばかりが出題されているということがよくあります。また詳しい目のテキストでも、行政書士試験に合格する力をバランスよく身につけるには不十分なものが多いのが現状なのですね。


生徒

どうして行政書士試験に対応できる予備校・通信講座・教材が少ないのですか?


先生

これにもいろいろと原因があります。一つは、行政書士試験の難化にあわせた教材を作ることができるスタッフをそろえている予備校や通信講座が少ないこと。それからもう一つは、仮にスタッフがそろっていても、キチンとしたものを作ることにストップがかかることが多い!ことが挙げられます。


生徒

どうしてストップがかかるのですか?ちゃんとしたものを作った方が売れるのではないですか?


先生

うーん、必ずしもそうではないのですね。行政書士試験向けの教材の場合、薄い教材の方が売れるという現実があります。また、「これだけで楽してうかる」等の甘い言葉で誘わなくては売れないという営業上のセオリーもあります(苦笑)。

ですから、例えば、私が予備校で行政書士用に「地方自治法徹底解説講義」という企画書をあげたとしても、営業段階で切られてしまうという悲しい現実もあるのですね。まあ、その企画はたしかにマニアックかもしれませんが(笑)、多くの方の得点力アップになると思うんですけどね。
そこで、行政書士試験突破塾では、そうした営業上のセオリーは無視して、「そんなに売れなくてもいいから良い通信講座を作って喜んでもらおう」ということでやっています(笑)。
もしよかったら参考にしてみてください。実力アップできると思いますよ。


生徒 わかりました。検討したいと思います。

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