行政書士試験突破塾

平成13年度行政書士試験合格者
すずな様

---行政書士試験に2回落ちたのは---

行政書士試験を最初に受けた時は、まだ、800字小論文付きだった。この時の勉強方法は、行政書士試験のすべての分野を一冊にまとめた市販のテキストと10年間分の行政書士過去問の問題集。テキストを読み、過去問を最初から順番にやっていった。最初の方は、けっこういい調子で合格点が取れていた。しかし、現在に近づけば近づくほど、法令がだんだん難しくなっていくような感じがした。
結局、択一は、自己採点ではぎりぎり6割。おそらく、小論文で落ちたと思われるが、択一の方も、当てずっぽうで解いた問題がたくさんあったので、もっと深い勉強が必要であると感じた。特に、民法は宅建でやったから大丈夫と慢心していたが、ぼろぼろ。おおざっぱな市販テキスト一冊だけではとても無理であることがわかった。
予備校に通うべきだろうか、とも思ったが、2~30万円も費用がかかるということで、とてもその気にはなれなかった。そこで思いついた勉強方法が、大学の授業にもぐり込むこと。一応、1科目だけ聴講生(今は「科目等履修生」と呼ばれる)の資格を取り、他の教科は、ずうずうしく、只で聞いた。先生も只で聞く人間が混じっていても、何も言わなかった。いろいろと勉強になったが、大学の授業では、法律の基本的な概念の説明はあるのだが、それよりも、様々な学説の違いを説明することに力点が置かれており、行政書士試験に合格するという目的からは、ややずれた勉強をしてしまった。しかも、この時聴いた講義は、民法・憲法・労働法(の一部)だけで、行政法は、昨年に引き続き、独学で過ごした。それがいけなかった。
行政法の出題数が大幅に増え、それがさっぱりわからないのに加えて、当然「禁反言の法理」もできず、その結果、あと1問というところで不合格だった。
行政書士試験合格発表の日、ネットでの発表を探すことを思いついた。見つけた画面に番号はやはり載っていなかった。がっかりして、しばらく、行政書士関連の検索をしていたら、突破塾との出会いがあった。


---突破塾の講義---

2年間の行政書士の勉強の中では、特に、行政法をどう勉強すればいいのかよくわからなかった。市販のテキストでは簡単すぎるし、大学の図書館にあった本は難しすぎるし、条文を読んでもさっぱりイメージがつかめず、ひたすら暗記をしなければならないのかと思って、すっかりいやになっていた。
インターネットの検索で、突破塾を見つけた。突破塾の方針が、私が求めているものを提供してくれるように感じたので、取りあえず、行政法のテキストを注文してみた。
行政法の講義のはじめに、とっぱ先生が「行政法は体系がきれい」と語るのを聴き、「えっ、本当かな」と、最初は半信半疑だった。しかし、講義を聴いていくと、それが、次第に実感としてわかるようになった。掲示板での私のへんてこな質問(普通の予備校なら、そんなことは行政書士試験に出ないと言われそうな)に対しても、文字に書き表さなかった気持ちまで読みとっての丁寧なお返事をいただき、すっかり、突破塾のファンになってしまった。
はじめは、弱点補強のために行政法だけ購入するつもりだったが、気がつくと、全科目のテキストを入手していた。
憲法はその大切さがあらためてわかり、民法は、まさに、ここがわからなかったというところが手厚く説明され、暗記が中心になりがちな諸法令も、できる限り理解して覚えることができた。
カセットテープによる講義はとてもわかりやすかった。最初は、丁寧にテキストと照らし合わせて聴き、一度聴いたテープは、仕事をしながら耳にはいるようにBGMのように流していた。すると小中学生の子どもたちまでそれを聴いて、ユーモラスな例えを面白がったり、具体的な事例に「うんうん」と、うなずいたりしていた。夫も、「この先生の、法律を人にわからせることについての熱意と能力はたいしたものだ。この仕事を心から愛しているのだね。」という感想をもらしていた。ラジオの語学講座などでは「たいへん難しい」という事ばかり強調して生徒の意欲をそぐようなものがけっこうあるが、とっぱ先生の講義はそれとは対照的なものであった。何度でも聞いてみたいと思わせるものがあり、実際に何度も耳にしている内に、難しかった語句や言い回しなどもだんだん親しめるようになった。

3回目の行政書士試験の結果は、教養と記述は去年と同程度だったが、法令の択一が10点もアップした。昨年までなら、当てずっぽうで答えるしかなかったような問題が自信を持って答えられるようになっていた。突破塾との出会いがなかったら今年もどうなっていたかわからない。手の届きそうになかった司法書士試験への足がかりもつかめたような気がする。
突破塾へのお礼も兼ねて、日記の方もしばらく続けていきたい。

※なお、すずなさんは行政書士試験受験中の様子も寄稿してくださいました。こちらは行政書士試験実況中継のページでご覧いただけます。(→すずなさんの行政書士試験実況中継